日刊建設工業新聞
2015/06/01
【鳥取】公共事業補正後511億円に/6月補正195億円は過去最大級
前年度当初比7・7%アップ/5日開会の6月県議会に提案
県は5月29日、当初予算を肉付けする総額195億3300万円の6月補正予算案を固めた。肉付け予算としては過去最大規模で、補正後の2015年度一般会計予算総額は3531億0200万円となる。6月補正予算案は5日開会の6月定例県議会(〜26日まで)に提案する。
6月補正案は政策的な判断を伴う新規事業などを肉付け。地方創生を先導する「元気プロジェクト」に関わる予算を積極的に計上した。
公共事業は国事業費が前年度並みの水準になったなか、鳥取西道路に満額が配分されたのをはじめ、鳥取自動車道などの追い越し車線整備は促進に向けた事業費を確保。さらに、境港竹内南地区のふ頭再編改良事業が新規採択されるなど直轄事業が大きく事業費を伸ばした。
また、一般公共では岩美道路の岩美IC−浦富IC間が15年度供用に必要な事業費が配分。そのほか防災・減災対策を中心に重点配分された結果、公共事業費全体では511億円となり、前年度当初比(474億円)7・7%増になった。ただ、前年度同期(6月補正後537億円)に比べると5%減。
主な補正事業は▽湖山艇庫増築工事設計990万円(トレーニングスペースなど鉄骨平屋建て372平方b、工事費9600万円)▽美術館整備基本構想策定660万円▽境港管理組合負担金800万円(旅客ターミナル基本設計4300万円、交流・賑わいづくり方策調査で水族館構想検討に600万円)▽とっとり花回廊イルミネーション支援事業2000万円(電球購入、設置・撤去、デザイン)▽日本遺産に初認定された三徳山・三朝温泉修景環境整備2100万円(案内標識板、修景環境整備工事)▽再生可能エネルギー導入推進事業1億1800万円(日野振興センター、倉吉総合産業高など4カ所に太陽電池発電設備、蓄電池設置)▽砂防堰堤を活用した小水力発電事業500万円(砂防堰堤18カ所程度の事業化可能性調査)−など。