日本工業経済新聞社(群馬)
2015/05/30
【群馬】第28回道路クリーン作戦は沼田地区で開催
群馬県建設業協会(青柳剛会長)は29日、道路清掃活動「第28回道路クリーン作戦」を展開した。県下一斉に実施され約2000人が参加した。ことしの拠点地区の沼田支部(青柳剛支部長)では、利根沼田文化会館で国や県、管内市町村の関係者らが集まり盛大に出動式を開催した。県内全域で官民一体となり、環境美化活動に取り組んだ。
青柳支部長は「道路クリーン作戦は地域拠点活動の象徴であり、誇れる活動の一つ。災害情報共有システムの訓練、『女性環境すみずみパトロール隊』の参加など、ここ数年で活動内容も変化してきており、国土交通省高崎河川国道事務所や県沼田土木事務所の方々も参加してくださっている。大地や自然をきれいにすることが目的の道路クリーン作戦に、事故のないよう気を付け全員一丸となって取り組んでほしい」とあいさつした。上原訓幸沼田市副市長は「建設業界でなければできない社会貢献を毎年行っていただいている。今回が28回目と大変長く継続している事業であるが、それも参加している皆さんが事業の意味を理解し、エネルギッシュに取り組んでいるからこそ」と参加者らをたたえた。続いて、信太啓貴国土交通省高崎河川国道事務所長は「地域や日本が元気になることが求められている今、皆さんたちとともに整備を行う公共施設が大きな役割を果たしていくと認識している。その例として、椎坂峠は安全面などを考慮して整備されたが、観光にも役立てられているようだ。こういった効果を先頭に立ちPRしていきたい」と抱負を語った。県道路管理課の若田部純一課長は「県民の安全な暮らしのため、常日頃から活動していただき大変感謝するとともに、環境美化への意識の高さに深く敬意を表する。本日の活動では安全に配慮して取り組んでほしい」と倉嶋敬明県県土整備部長の言葉を代読した。
協会マスコットキャラクターの「ぐんケンくん」が壇上に上がり、参加者全員で「ぐんケン体操」を行った後、「女性環境すみずみパトロール隊」の兵藤美鈴隊長が、高らかに活動宣言。沼田支部では国・県・市町村道L約480qを清掃した。同パトロール隊のメンバー12人は、ピンク色のふちのついたヘルメットを被り、側溝のグレーチングを上げてごみを拾うなど、きめ細かい作業にあたっていた。県内各地区でもそれぞれの持ち場に分かれて、空き缶や粗大ごみの回収、カーブミラーの清掃などに汗を流した。今回の活動のようすは、写真付きで随時ツイッター上に公開。また、インターネット上で閲覧可能な「災害情報共有システム」からも確認ができ、来賓者が会場に設置されたモニターに見入る場面もあった。