建通新聞社
2015/05/29
【大阪】大阪府都整部 若手育成 15年度は14件
大阪府都市整備部は、実績申告型落札方式の工事案件のうち、土木のAA(13・5億〜20・2億円)、A+B(9億〜13・5億円)、A(3・5億〜9億円)相当の工事で、評価基準に「若手技術者の育成」の項目を新設。対象工事案件は、春木川耐震対策工事その7(六蓮橋下流)など14件が見込まれる。
評価項目は、若手技術者(40歳以下)と専任の補助者を配置することで3点を加算する。配置方法は、▽若手技術者を監理技術者として配置し、補助を技術力を有する現場代理人(施工実績、工事成績点、経験年数で判断)が行う▽若手技術者を現場代理人として配置し、補助を監理技術者または主任技術者が行う▽若手技術者を担当技術者として配置し、補助を監理技術者または技術力を有する現場代理人が行う―の三つから選択。
府では、若手技術者の配置を約束した事業者は加点で入札参加しやすくなる効果があるとしているほか、若手技術者の配置のみでは加点はなく、同時に専任の補助者を配置することを条件とすることで、現場の技術的な監理に支障が生じないようにしていると説明している。
府の実績申告型落札方式は、2011年に試行を開始。14年度までの累計で116件の発注実績がある。15年度は、土木と橋梁(鋼橋)上部、舗装の3工種で実施する。