日本工業経済新聞社(群馬)
2015/05/28
【群馬】前橋市が桃井小学校の改築で設計着手
前橋市は、大手町にある桃井小学校で、中央小学校との統合に伴う改築を計画している。本年度は、基本・実施設計を石井設計(前橋市)に委託しており、年度末までの履行期限で作成する。新施設は延べ床面積6400u程度の校舎と、2000u程度の体育館を想定している。詳細については、これから設計の中で詰めていく。また、本体施設の完成まで中央小の校舎を利用することから、桃井小の生徒を受け入れるための改修工事を計画しており、6月から7月にかけて指名競争入札で発注する。
新校舎は、桃井小の既存校舎と体育館を解体し、その跡地にRC造3階建て、延べ床面積6400u程度の校舎とRC造一部S造2階建て、延べ床面積2000u程度の体育館を建設する。
新校舎は、学校部分が約5000uで、通級指導教室約600u、コミュニティセンター約500u、放課後児童クラブ約200u、消防分団100uなどの機能も併設する。
体育館は、1階部分をピロティ式の駐車場として整備する。
施設規模は現段階での想定であり、これから設計と並行して両校の保護者や地域住民と協議して詰めていく。また、敷地内にはプールがあるが、2006年に建設された新しい施設であることから、解体せず統合後もそのまま利用する。
このほか、本体施設の完成まで、桃井小の生徒を中央小が受け入れるため、中央小の特別教室を普通教室に変更する工事を行う。
本体工事は、来年度から2カ年で進める計画で、来年度の早い時期に校舎と体育館を解体し、同年度に本体工事に着手。17年度末までに全施設を完成させ、18年度から2校を統合した新たな桃井小学校として開校する。解体する校舎は、1961年築のRC造3階建て、延べ床面積3730uと1974年築のRC造3階建て、延べ床面積858uの2棟で、体育館は1968年築のS造平屋建て、延べ床面積653uとなっている。
統合後に残る中央小には、1971年から1973年にかけて建設されたRC造3階建ての校舎3棟(延べ床面積1892u、1828u、1121u)と、1966年築のS造平屋建て、延べ床面積664uの体育館があるが、活用方法は決まっていない。なお、昨年度末に閉校となった嶺小は、サウンディング型市場調査により利用方法を募集しているところで、検討の方向性によっては同じ方法による募集も考えられそう。