建通新聞社
2015/05/26
【大阪】大阪市 パシコンを特定 海老江3系PFI
大阪市建設局は、PFI方式による海老江下水処理場の3系汚水処理施設整備で、アドバイザリー業務の公募型プロポーザルを行い、パシフィックコンサルタンツ(大阪市中央区)を特定した。履行期限は2017年3月末まで。PFI事業者の公募は15〜16年度を見込んでいる。
同下水処理場では、老朽化した1〜2系の既存汚水処理施設の更新に伴い、新たな処理施設として3系施設を築造する。建設地は2系施設(大阪市福島区大開4ノ1ノ141)の南側隣接地。2期に分けた整備を予定。日量18万5000立方b(1期7万7000立方b、2期10万8000立方b)の処理量を段階的に確保し、順次、既存施設を廃止する。
1期工事では、処理施設のほか、ポンプ場から処理施設までの配管廊口径6000_(送水、送電)、排流渠などの整備も行う。
また、処理方法は現行の嫌気好気法から高度処理対応による窒素・リン同時除去に変更する。
事業方式はBT+試運転方式(サービス購入型)とし、設計〜建設に7年間、試運転〜引き継ぎに2年間の事業期間を想定している。
アドバイザリー業務では、実施方針の作成のほか、特定事業の評価・選定に係る支援、入札説明書の作成、要求水準書の作成、民間事業者の評価・選定に係る支援、基本協定・事業契約締結の交渉支援−などを行う。
海老江下水処理場は同市で最も古い1940年に通水した施設で、老朽化が著しい。2013年度にはPFI導入可能性調査をパシフィックコンサルタンツ(大阪市北区)で実施し、実施方針案を策定済み。内容を精査し、実施方針を固める。