北海道建設新聞社
2015/05/27
【北海道】札幌市が都心部の違法駐輪対策で初の地下駐輪場を9月にも公告
札幌市建設局は、都心部違法駐輪対策として西2丁目線に整備する市内初の地下駐輪場について、9月上旬にも一般競争公告する考えだ。12月の4定市議会で契約承認を受け、年明けの着工を見込む。総事業費は約30億円で、うち2015年度に発注する土木の工事費には約20億円を見込み、4カ年の債務負担行為を設定している。
札幌都心部の違法駐輪は1日当たり1万台以上を数え、歩行や景観を妨げる要因になっている。
この解決策として同局では今回の地下駐輪場新設や再開発事業により5000台分の駐輪場を整備する計画。
西2丁目線地下駐輪場は、躯体本体の延長が約80m、幅約13mで約1600台収容可能。規模はRC造、地下2階、延べ約2000m²で、各階に収容効率を高める2段式ラックを設置する。
整備場所は、西2丁目線の南1条通―2条通間で、地下鉄東豊線の真上。自転車の出入り口は2カ所設ける方針。狸小路側に設ける出入り口には延長60m、幅員3・6mのスロープを設置する。地下鉄東豊線の大通駅コンコースとも接続し、自転車を止めた歩行者が出入りできるようにする。
4定市議会での契約承認後、準備工として試掘に入る予定。土留めや本体掘削は16年度からで、夜間施工となる見通し。工期は地上部復旧を含め18年度までの4カ年で、19年度の供用開始を目指す。
完成後は西2丁目線周辺の駐輪スペースを廃止し歩道環境を改善するとともに、大通地区を新たに「自転車放置禁止区域」に設定する方針だ。