日本工業経済新聞社(山梨)
2015/05/26
【山梨】甲府河川国道15年度道路改築事業
国土交通省甲府河川国道事務所がまとめた2015年度の道路事業によると、道路改築事業では333億7800万円を計上し、中部横断自動車道(富沢〜六郷)で全線にわたり改良工事やトンネル工事を実施するほか、新たに椿川橋上部工事(身延町丸滝〜帯金。L387m)に着手する。国道20号新笹子トンネル改修ではトンネル詳細設計を進める。
15年度の主な道路改築事業は次のとおり。
【中部横断自動車道(富沢〜六郷)】
(仮)富沢IC(南部町)〜(仮)六郷IC(身延町)の28・3qでは、新たに椿川橋上部工事(L387m)に着手するなど、全線にわたり改良、橋梁、トンネル工事を実施する。
関東地方整備局では、同工事の一般競争入札を4月30日に公告した。工事概要はPC5径間連続ラーメン箱桁橋、L387m、PC片持箱桁製作工、橋台工、RC橋脚工ほか。開札は7月31日。
中部横断道ではそのほか関東整備局が以下の工事を公告している。@「不動沢地区改良工事」(身延町下八木沢。掘削工約26万7000立方m、路体盛土工約1万5000立方m、橋台躯体工2基、RC橋脚工、橋脚躯体工4基ほか)A法洗沢川橋下部ほか工事(身延町角打。掘削・運搬約1万立方m、吹付枠約700uほか。橋梁下部工1基)B向之沢橋梁下部工事(南部町福士、橋台工(逆T式、L13m3基:躯体工一式ほか)。
4月現在の発注見通しによると、これら以外にも橋梁下部工として「角打橋下部他工事」(身延町、橋台2基、橋脚3基)、橋梁上部工として「向之沢橋梁上部工事(南部町福士。第1橋約113m、第2橋約129m)なども発注する。
【国道20号新山梨環状道路(北部区間)】
北部区間(L15q)は13年3月に都市計画決定され、そのうち事業箇所は甲斐市牛句〜宇津谷の5q。15年度は環境調査を実施する。15年度事業費は3000万円。
【国道20号大月バイパス】
大月バイパスは、大月市駒橋〜花咲の約3・2qで、10年度までに駒橋から大月二丁目(国道139号)までの1・7qが開通。
その後、開通区間西側の1・5q区間で事業を進めており、15年度は、桂川橋(L124m)の下部工、上部工、花咲地区改良工事、大月第2トンネル工事、JRアンダーボックス工事、道路設計、埋蔵文化財調査、花咲地区用地買収を推進する。15年度事業費は16億7200万円。開通は18年度を予定している。
【国道20号新笹子トンネル改修】
大月市笹子町黒野田から甲州市大和町初鹿野までの防災事業として14年度に新規事業化した。延長は約3・3qで、14年度は測量、地質調査を実施した(担当は測量がオリス、昭和測量、地質調査が応用地質)。15年度はトンネルの詳細設計、地質調査、水文調査を実施する。15年度事業費は1億8000万円。
【国道52号上石田改良】
甲府市富竹一丁目から上石田一丁目まで約0・25q区間で道路拡幅設計、富竹地区で用地買収を実施する。14年4月に4車線化が完了した上石田一丁目から寿町まででは、荒川橋改良(護岸復旧)工事を実施する。15年度事業費は8300万円。
【国道138号新屋拡幅】
富士吉田市上吉田七丁目〜上吉田堰林まで約2・6qの拡幅事業。15年度は、道路設計、用地調査、用地買収を実施する。15年度事業費は7000万円。
【国道139号都留バイパス】
全体計画は都留市十日市場〜田野倉まで約8qで、10年度までに主要地方道都留道志線から県道四日市場上野原線まで5・6qが開通。
15年度は、上谷地区改良工事および道路設計を実施する。15年度事業費は4300万円。