建通新聞社(東京)
2015/05/26
【東京】都 夢の島大橋を架け替え
東京都建設局は、砂町運河を渡河する明治通りの橋梁「夢の島大橋」を架け替える。これに先立ち25日、予備設計の委託先を決めるための簡易型プロポーザル手続きを開始した。工事期間中の道路・海上交通を確保しつつ、軟弱地盤でガス管が近接するといった施工条件を考慮した橋梁の構造形式や施工方法を複数案検討し、概算工事費を算出して橋梁形式の絞り込みにつなげる。6月5日まで参加表明書と技術提案書の提出を受け付け、同月19日までに特定。7月2日の見積もり合わせを経て業務を委託する。
夢の島大橋は、江東区夢の島地内の砂町運河に架かる橋梁(江東区新砂1丁目〜夢の島1丁目)で、東西に並列して架かる新橋と旧橋で構成。東側の新橋は3径間連続非合成箱桁橋で橋長171b、1975年の完成。西側の旧橋は鋼床版ゲルバー鈑桁の主径間と単純合成鈑桁の側径間からなる計5径間の橋で橋長208b、68年に完成した。幅員はいずれも13・5bで、計6車線。軟弱地盤が要因と考えられる下部工の沈下や移動が発生したため、これまでに補修・補強工事を実施しているが、老朽化に対応しつつ、耐震性の高い橋とするため架け替える方針を固めた。
現橋の架け替えに当たっては、工事期間中の道路・海上交通を確保することに加え、軟弱地盤でガス管が近接しているといった状況に適切に対応する必要がある。このため、こうした条件を踏まえつつ、構造特性や施工性、経済性、維持管理性などを考慮して橋長や支間割りを検討し、橋梁形式案を3案選定。仮橋を含めた仮設道路の施工方法や既設橋の撤去についても検討を加え、それぞれの案ごとに概算工事費を算出する。納期は16年2月26日。
道路部を含めた予備検討業務は日本エンジニアリング(大田区)が担当した。