北陸工業新聞社
2015/05/26
【富山】近藤駿明会長を再任/県建設業協会が定時総会/若手人材の確保・育成へ
富山県建設業協会の15年度定時総会は25日、富山市のホテルグランテラス富山で開き、任期満了に伴う役員選任で、会長(代表理事)に近藤駿明氏(近藤建設代表取締役会長)を再任した。
会員571名のうち、委任状227名を含め409名が出席。冒頭、近藤会長が「建設業は自然災害から命を守る公共事業の担い手、インフラの老朽化に対する地域の町医者、活力を持った地方創生の担い手として、その役割は重要性を増しつつある」と述べ、「高齢化が進む中、役割を持続するには経営基盤を安定させ、将来的な見通しを持ち、労働環境の改善や人材育成に取り組み、夢のある産業への魅力を高め、将来に渡り建設業の担い手を持続的に確保する好循環の形成が求められる」と話した。
さらに、「担い手3法の施行など、建設企業の経営安定に資する政策が着々と実行に移され、将来の明るい見通しと意欲を持って活動できる下地が整いつつある。担い手3法の趣旨が浸透し、遵守されるよう関係機関に対し粘り強く働きかける」とし、「若手人材の確保・育成という大きな課題がある。協会では、若者を職場に定着させるための制度の活用を後押しし、自らも積極的な人材育成に取り組んでいきたい」とあいさつ。
来賓からは、林正之県土木部長(知事代理)、横山栄県議会議長、松井健一北陸地方整備局富山河川国道事務所長がそれぞれ祝辞を述べた。
議事では、報告事項の14年度事業報告と15年度事業計画および収支予算、公益目的支出計画実施報告を説明。決議事項の14年度計算書類、理事・監事選任を審議し、いずれも承認した。
15年度の事業計画では、若者に将来を託せる建設業を目指し、(1)社会資本整備の着実な推進と災害に強い県土づくりの推進(2)地域社会を支える建設企業の健全な発展(3)建設業の将来の担い手確保・育成対策の推進(4)戦略的広報活動の推進(5)事業継続計画(BCP)の普及(6)労働環境の改善および労働災害防止対策等の推進(7)建設業における社会的責任への対応|を重点事項に、課題解決へ積極的に取り組む。
以下、会長以外の役員(敬称略 (新)は新任)。【副会長】▽代表理事・総務委員長・暴排委員長=竹内茂(婦中興業)▽高岡支部長・建築委員長=山本隆(山本建設)【常任理事】▽富山支部長=高田均(高田組)▽砺波支部長=藤井秀之(藤井組)▽入善支部長=大橋聡司(大高建設)▽魚津支部長=吉田讓(東城)▽立山支部長=高平剛(新栄建設)▽氷見支部長=干場隆光(干場建設)▽小矢部支部長=(新)嶋田隆良(嶋田建設工業)▽土木委員長=高尾道明(高尾建設)▽土地改良委員長=上田信和(砺波工業)▽林務委員長=志鷹新樹(丸新志鷹建設)▽労務経営委員長=辻正博(辻建設)▽青年委員長=(新)角地久和(角地建設)【専務理事】(業務執行理事)牧田潔(事務局)【常務理事】生駒秀和(同)、(新)竹田淳一(同)▽相談役=吉田弥一郎(同)。