日刊建設工業新聞
2015/05/25
【鳥取】県建設業協会/担い手の確保が最重要課題 総会開き藤原会長労働環境改善と人材育成
県建設業協会(藤原正会長・会員269社)の2015年度定時総会が22日、鳥取市内で開かれ、藤原会長は担い手の確保が最重要課題との認識を示した上で、「建設業の魅力を高め、夢のある産業にするためにも労働環境の改善と人材育成に取り組む」と決意した。
総会には来賓に県土整備部の長谷川具章部長、西日本建設業保証鳥取支店の名倉正一支店長を迎え、会員ら60人が出席。藤原会長は品確法・入契法・建設業法の改正担い手3法に触れ「建設業が適正な利潤を得て経営を安定化させ、将来の見通しを持って人材育成にあたることが重要だ」と強調。国と県が引き上げた積算基準の改定では「まだ健全な経営ができる改定になっていない」と指摘し、最低(基準)価格の引き上げが必要と注文を付けた。
来賓の長谷川部長は高速道路の開通に伴って相次ぐ企業進出を引き合いに「ミッシングリンクの解消に努力する」とし、鳥取西道路の一体化供用や北条道路の事業再開、山陰道と駟馳山バイパスを結ぶ南北線に力を注ぐ考えを示した。また建設技術者の育成では、県の資格取得支援や建設業のイメージアップ支援などをPR。「担い手の育成に一緒になって取り組みたい」と呼び掛けた。
山根敏樹氏(八頭建協会長)を議長に選出し、議事では14年度収支決算を議決したほか、新しい監事に亀井勲氏(興洋工務店)の選任を決めた。
この後、15年度事業計画の報告があり、地域の「安全・安心」確保などの基本方針を確認した。今期の計画では▽入札・契約制度改革への対応▽雇用改善推進事業▽労働安全衛生対策▽各講習会・研修会の開催▽イメージアップ事業−などを積極的に実施する。