日本工業経済新聞社(山梨)
2015/05/22
【山梨】東光寺仏殿 来週にも田中社寺で着手
国や県、公益財団法人東日本鉄道文化財団の支援を受け、重要文化財「東光寺仏殿」(甲府市東光寺3−7−37)が約30年ぶりに修理される。来週にも田中社寺(岐阜県)により、檜皮葺屋根の全面葺き替え作業が始まる。
そのほかにも乾燥により隙間が出来ている仏殿外壁修復作業も併せて実施。8月から9月ごろには全ての修理を完了となる。
これら作業を行うため21日に、東光寺仏殿保存修理と伝承環境整備事業実行委員会を立ち上げ。その後の贈呈式で、同財団石川晃事業部長が、同実行委員会の更屋秀法委員長(東光寺住職)へ「助成事業通知書」を手渡した。
石川部長は「(JR東日本八王子支社のエリアで)山梨県には7事業を支援しており、そのうち甲府市は今回で3事業目となる。今後とも地域の発展のために役立ちたい」と述べた
続けて更屋実行委員長は「法蓋山東光寺は甲斐源氏の祖新羅三郎義光が国家鎮護仏法興隆の祈願所として建立をした。修理する東光寺仏殿は奇跡的に戦災、災害から免れた文化財の一つ。先人から受け継いだものを守っていきたい」と話した。
支援事業はJR東日本八王子支社が、支社管内各地の貴重な文化遺産や伝統芸能の保全と継承を図っている。