日刊建設工業新聞
2015/05/21
【鳥取】県土木施工・管理技士会 定期総会と30周年記念式典開く/下本会長「技術者の育成に全力」
設立30周年を迎えた県土木施工管理技士会(下本八一郎会長・会員1611人)の定期総会が20日、倉吉市内であり、下本会長は「安全・安心と社会基盤の整備に貢献することはもちろん、技術を研さんし技士会の社会的地位を一層向上させたい」と訴えた。
来賓に国交省倉吉の藤原光雄所長、国交省鳥取の後藤誠志副所長、中部県土整備局の竹森達夫局長、建設技術センターの岡本正文代表理事を招いた定期総会には会員ら80人が出席。下本会長が昨年6月に改正された品確法・入契法・建設業法の担い手3法に触れ「技士会として技術力の伝承と建設技術者の確保・育成に全力を注ぐ」と誓った。
来賓の藤原所長は「担い手3法」の理念を実現するよう努力すると祝辞。竹森局長は資格取得を支援する県のスキルアップ研修事業をPRした。
重道正氏(中部技士会長)を議長に選出し、議事では2014年度の収支決算を承認した後、15年度事業計画の報告があった。今期計画の基本方針は受注者の責務として品質確保に努め、労働環境の改善に取り組むなどとし▽技術発表会の開催▽1・2級受験準備講習会の開催▽若年者の入職促進・人材育成▽継続学習制度(CPDS)の推進▽国・県の行政機関との意見交換▽県と女性会員との意見交換−などの各事業を実施する。
この後、設立30周年記念事業と祝賀会があり、下本会長が1986年(昭和61年)に設立された技士会の沿革を説明。道上正規鳥取大学名誉教授が「淵と河童(かっぱ)」と題して記念講演し、全国に逸話のある河童を河川環境の変化と交えながら講話した。
西尾厚夫氏らをJCM会長表彰
20日、県土木施工管理技士会総会で全国土木施工管理技士会連合会(JCM)会長表彰の伝達があった。技士会役員として長年の功績があった西尾厚夫氏(藤本組)と、優良工事従事技術者として守部秀隆(こおげ建設)、野川啓一(藤本組)の2氏、技術力の向上に努めた県土木技士会に下本八一郎会長から表彰状が手渡された。また、県土木技士会会長表彰があり、受賞者を代表し荻原啓一氏(開発建設)が「会員として名に恥じぬよう一層、精進する」と謝辞を述べた。
表彰された団体、個人は次の通り。(敬称略)
※全国土木技士会連合会会長表彰
▽技術力、社会的地位の向上に功績があった技士会=県土木施工管理技士会。
▽土木施工管理技士会の役員表彰=西尾厚夫(西部)。
▽優良工事従事技術者表彰=守部秀隆(八頭)、野川啓一(西部)。
※県土木技士会会長表彰
▽県役員10年以上=森山和則(西部)。
▽地区役員10年以上=荻原啓一、中村公彦、影井一清、永原芳幸、井内敏夫(=東部)、中田秋満、中山明保、小椋道治(=八頭)、中村真吾(=中部)、津村寛司、宮本義文、岡田博史(=西部)、生田泰人(=日野)。