日本工業経済新聞社(群馬)
2015/05/20
【群馬】下仁田町給食センター、今年度は設計・造成
下仁田町は、学校給食センターを小中学校の近くに移転する。本年度は建物の設計や用地の造成、支障物件の解体などを行う。近く建物の設計を委託する予定。着工は2016年度を予定しており、17年度からの稼働を目指す。総事業費は4億円から4億5000万円を見込む。建設に伴い既存道路の付け替えなど、土木工事も計画している。
町教育委員会によると、新センターはS造一部2階建てを想定。2階から調理の様子が見学できるようにする。これから設計を進めて詳細な施設規模を決める。小中学校2校分、合わせて500食を調理する予定。建設にあたり排水路も新設する。防災拠点としての位置付けではないため、太陽光発電設備や蓄電池などは設置しない。早ければ来月にも建物の設計を委託し、年度内にまとめる予定だ。
建設地は下仁田小西側の敷地。地権者から町に寄付された土地だという。敷地は約900uの広さで、一部がコンクリートで固められている。近くには小学校のプールが見え、家屋も数軒ある。道路も通っているが、用地に使うため西側に切り回す。支障となる家屋は取り壊す。秋口には造成に入り、年内に完了させる予定。道路の切り回しを除いた造成費には、約1000万円を見込んでおり、本年度の当初予算に計上した。
町担当者は「来年度の当初予算に工事費を計上する予定」と話し、予算が確保できれば、すぐに着工する方針を示している。既存施設からの引っ越しや試運転などを経て2017年度から稼働を始める計画。総事業費は調理設備を含め、4億円から4億5000万円を見込む。
現在のセンターは、小中学校から道なりで約3・2q離れた下小坂地内にある。統廃合前7校あった小中学校の位置を考え、その場所に建設した。センターは建設から30年以上が経ち、建物も設備も老朽化が進む。特に設備は修繕を繰り返しており、町は衛生面や近年増加する食物アレルギーへの対応も考え、センターの建て替えを決めた。