日刊建設工業新聞
2015/05/19
【鳥取】駅北通り線を適当と判断 UFO吉方店で意見聴取/県都市計画審議会
県都市計画審議会(会長・谷本圭志鳥取大学大学院工学研究科教授)は15日、3・4・9号上井羽合線(駅北通り線)の倉吉都市計画道路変更を適当と判断した。答申を受けて県は6月に都市計画決定する。
倉吉駅北側の上井羽合線(倉吉市上井〜清谷町)沿線では、土地区画整理事業や倉吉駅橋上化が完成するなど都市環境に変化が出てきている。また、4月には鳥取看護大学が開校し、周辺の交通需要を踏まえ駅北口から東側の看護大学入り口まで1200b延伸し、総延長3860bに変更する。
延伸部1200bは通称・駅北通り線と呼ばれ、計画では現道が全幅6・1bと狭いため、片側歩道2・5b付きの全幅10・75bに拡幅し、2車線を確保する。事業期間は2015年度から19年度まで。総事業費9億7200万円。
県は駅北通り線と関連する周辺都計道路の都市計画変更決定を6月中旬までに告示。その後、駅北通り線は8月から詳細設計や用地補償に着手し、16年度から着工する。15年度事業費は7000万円。
また、都計審では鳥取市吉方温泉のUFO吉方(パチンコ店)出店計画で、地元から異議申し出が提出された案件について意見を聴取。委員からは計画に条例上の問題はないが、パチンコ店の出店に不安がある地元に配慮する意見が相次いだ。
このため事業者に対し、住民理解を得るため継続して努力を求める都計審としての意見をまとめ、知事に回答することを決めた。
パチンコ店をめぐっては「大規模集客施設立地誘導条例」に基づき昨年10月、事業者が設置届を県に提出。その後、設置に同意する知事意見に対し異議申し出があった。条例では異議申し出があった際、都計審の意見を聞くことになっており、今後県は都計審の意見を反映した上で、再度知事意見をまとめる。