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建通新聞社四国
2015/05/12

【高知】四国森林管理局 同局初のWTO案件で排水トンネルを7〜8月に公告

 林野庁四国森林管理局は、大豊町の南小川地区沖(下)地すべり防止工事を同局初のWTO案件として、7〜8月に一般競争で公告する予定。国債を活用し、3カ年で排水トンネルを整備する。参加要件については単体企業や2〜3者によるJVでも資格を満たせるように検討を進めている。
 今回WTO案件で発注する排水トンネルは延長590b。2014年度に単年度事業で途中まで掘削を進めていたが、工事を効率化させるため3カ年事業として一括発注する。施工スケジュールは、15年度に14年度の掘削の残りを進め、16年度は掘削したトンネルに幅10aの吹付コンクリートと幅20aの覆工コンクリートを打設する。17年度は底版に幅25aのインバートコンクリートを打設し、水を流れやすくするため中央部に30aほどの側溝を整備する。掘削時は幅4・4b、高さ4bで、コンクリートを打設することで最終出来形は幅3・4b、高さ3・2bとなる。
 トンネル完成後の18年度以降には、排水のため100本程度のパイプをトンネルに打ち込む集水ボーリング工を発注する。
 施工場所は、国道439号の徳島県境にある京柱峠に近い大豊町西峰の沖地区。地すべりにより集落に影響を及ぼす可能性があることから、対策として地すべりの原因となる水を流す工事を進める。
 林野庁は、過去に中部森林管理局などでWTO案件の実績があるが、四国森林管理局では初めての事例となる。