日本工業経済新聞社(山梨)
2015/05/12
【山梨】市は上部工製作を発注し架設と下部工はJRへ 山梨市の落合正徳寺線改築
山梨市は今年度、市道落合正徳寺線改築において上部工の製作などを発注する。線路上の架設はJR東日本に委託する方針で、7月までには施工協定を結びたい考えだ。
市内正徳寺地籍でJR中央本線を跨ぐ陸橋などを建設する同線改築2期事業は、ここまで橋台2基と橋脚3基の整備が発注され(施工は藤プラント建設・広瀬土木JV)、線路の東側に橋台と橋脚各1、山梨厚生病院がある西側に橋台1と橋脚2基の整備が完了している。
残す大型案件は線路際両側に建設する橋脚2基と上部工となり、このうち上部工製作を市が発注。架設工事と橋脚をJRに委託する方針。陸橋は6径間連結プレテン床版橋で、橋長は約140m。線路脇に建てる新たな橋脚間は24mほどとなり、現状では、この部分の架設をJRへの委託で対応するよう想定しているが、施工協定の話し合いによっては状況が変わる可能性もある。
市側は、JRとの協定は遅くとも7月までに結びたい意向で、上部工製作は9月ごろの発注を見込む。このほか市では、両側の道路改良工事の発注も残しており、こちらは架設工事の進み具合を見ながら進ちょくを図ることになりそうだ。
事業全体での延長は580m。2019年度までを見込む事業期間のなかでの総事業費は15億円を試算。本年度の当初予算には事業費3億7235万円が計上されている。
【写真:上部工の架設を待つ完成した橋台と橋脚。JR中央線の東側から写す】