日刊建設工業新聞
2015/05/11
【鳥取】八頭県土事務所/砂防計画事業化の可能性探る 八頭町内で2カ所/杉ケ谷川、寺谷川で
県八頭県土整備事務所は、八頭町池田地区など2地区で砂防事業の可能性を探るため、近く基礎的な調査に乗り出す。八頭町池田地区の杉ヶ谷川、同町岩淵の寺谷川を対象にしており、今後進める調査によって事業化が可能なのか判断する。
同町岩渕地区を流れる渓流・寺谷川は、下流域の平坦なエリアに保育所や民家がある。しかし、手つかずのまま残っている渓流は荒廃が進んでおり、今後の豪雨で土石流などの被害が発生する恐れがある。一方、池田地区の杉ヶ谷川は、県道鳥取郡家線沿いに山腹があり、荒廃した渓流は私都川に流れ込んでいる。
同事務所では、調査をサンイン技術コンサルタント(杉ヶ谷川)とジーアイシー(寺谷川)に委託しており、地元と調整しながら砂防ダムの設置場所などを検討するほか、用地の基礎調査も実施することにしており、事業化に向けて今年度後半には調査結果をまとめる。