千葉ロッテマリーンズと千葉市は、「QVCマリンフィールド大型映像装置リニューアル」の技術提案型プロポーザルを実施する。本年度のシーズンオフに計画しているスコアボード及び既存の大型映像装置の改修工事に伴い、設計から製造、施工までを行う事業者を募集するもの。参加表明書の提出期限は今月13日、提案書の提出期限は6月10日で、プレゼンテーションを経て同月末までに優先交渉権者を選定し公表する。予算上限額は7億200万円(消費税を含む)。
同プロポーザルの参加表明書及び提案書等の提出先は、千葉ロッテマリーンズビジョンリニューアル事務局(千葉市美浜区美浜1、рO43−296−1450・代表)。
参加資格要件は、2008年4月1日以降に日本の屋外スポーツ競技場におけるLED方式の大型映像装置(100u以上)及び映像送出装置の設計・製造・施工・納入実績があること、建設業法の規定による電気工事業に係る建設業の許可を受けている者、もしくは当該許可を受けている者に施工委託すること(施工委託する場合には委託業者名も明記)など。
主な工事内容は、千葉ロッテマリーンズが本拠地としているQVCマリンフィールドの@既存大型映像装置の映像表示部とその付帯設備の撤去・処分A既存表示装置の表示部とその付帯設備の撤去・処分B大型映像装置の大型化・多面化及びその付帯設備の設置C既存装置以外の箇所への設置に伴う各種工事(既存設備の撤去・処分含む)Dバックスクリーンの一部原状復帰作業E既存大型映像操作室内の既存映像送出装置の撤去・処分と更新F本大型映像装置操作室内の既存映像送出装置の撤去・処分と更新・設置G本大型映像装置操作室の拡張が必要な場合の工事(必要な場合のみ)Hその他、今回の趣旨に沿った提案。
表示パネルの設置場所は2か所で、メインスクリーンがバックスクリーン筐体、サブスクリーンがバックネット裏2階スタンド上部。サイズはバックスクリーンが縦10m×横28m以上、バックネット裏は提案によるものとするが、外野スタンドからも明確に視認可能なこと、現状のサイズと同等もしくはそれ以上であること。また、発光方式は高輝度LEDフルカラー方式とし、その他、詳細は要求仕様書で定める。
現在の重量は、バックスクリーンの東芝製スコアボードと三菱電機製の大型映像装置の総重量(サブフレーム等込み)が約27t、バックネット裏がスコアボード約6t、BSO/打率表示設備約4t、外野壁面(ライト、レフト)の広告看板掲示物(外野席トライビジョン)が1看板あたり約2・9tとなっており、これを参考に基礎・筐体の構造計算を行うこと。また、その他提案によるものも含め、現在の構造物及び躯体に補強工事が必要な場合には見積もりに含める。
プロポーザルでは、@大型映像装置の仕様(バックスクリーン・外野壁面・バックネット裏上部などすべて)A大型映像装置のサイズ・個数・設置場所(バックスクリーン・外野壁面・バックネット裏上部などすべて)B大型映像装置・映像送出機器類の先進性・拡張性C映像送出機器類の仕様D映像送出機器類の操作性・簡便性E映像送出機器類の運用方法(操作室のレイアウト等)F総工費(設計・施工、ハードウェア・ソフトウェア等全工事費)GライフサイクルコストH保守サービスI追加提案(外野壁面サブスクリーン)J同(その他の提案)を評価項目とし、千葉ロッテマリーンズと市が共同で選定会議を開き、優先交渉権者及び次点者を選定する。
履行期間は契約日から16年2月15日まで、予算上限額は7億200万円(消費税を含む※下限額は設定しない)とする。