船橋市は4月30日、南部清掃工場整備・運営事業の総合評価一般競争入札について公告した。今月15日と19日に現地見学会を行い、6月12日に参加表明書等を受け付け、同22日に参加資格確認結果を通知。その後、7月に対面的対話を実施し、9月17日に入札提案書類を受け付け、ヒアリング等を経て11月中旬に開札、同下旬に落札者を決定し公表する。予定価格は349億4100万円(消費税を除いた価格で、内訳は設計・建設業務に係る対価243億2600万円、運営・維持管理業務に係る対価106億1500万円)。
PFI法に基づき、DBO方式により同施設の設計・建設及び運営・維持管理、既存南部清掃工場の解体撤去と、これらの工事に伴い必要となる汚染土壌・埋設廃棄物対策工事を民間事業者のノウハウを活用して実施するもので、事業期間は特定事業契約締結日(来年3月下旬を予定)から19年間で、そのうち特定事業契約締結の日から2022年9月30日までを設計・建設期間(清掃工場本体の竣工は20年3月31日)、20年4月1日から35年3月31日までを運営・維持管理期間とする。
入札参加者は、参加資格要件を満たす1者またはグループ(構成員または協力企業で構成する構成企業)とし、プラント設備の設計・建設を行う者の要件すべてを満たす1者を代表企業とする。
当該施設の建築物の設計・建設を行う者の要件は、同市入札参加資格申請時に提出した経営事項審査総合評定値通知書の建築工事業の総合評定値が1000点以上であること、05年4月1日以降に稼働した地方公共団体の一般廃棄物処理施設で、全連続燃焼式焼却施設の建築物に係る建設工事実績を有すること(共同企業体構成員としての実績は出資比率が20%以上の場合のものであること)等。
また、プラント設備の設計・建設を行う者の要件は、参加表明書の提出期限日において、同市入札参加資格申請時に提出した経営事項審査総合評定値の清掃施設工事業の総合評定値が1000点以上であること、05年4月1日以降に稼働した地方公共団体の一般廃棄物処理施設で、ボイラー・タービン式発電設備付の全連続燃焼式焼却施設(ストーカ方式、100t/日・炉以上、かつ2炉以上)のプラント設備に係る建設工事実績を有すること(共同企業体としての実績は前同)等。
運営・維持管理を行う者の要件は、構成員(運営事業者に出資する企業)とし、地方公共団体の一般廃棄物処理施設で、ボイラー・タービン式発電設備付の全連続燃焼式焼却施設(ストーカ方式、100t/日・炉以上、かつ2炉以上)に係る1年以上の運転管理業務実績を有すること等。
既存南部清掃工場等の解体撤去を行う者の要件は、構成員または協力企業(運営事業者に出資しない企業)とし、同市入札参加資格申請時に提出した経営事項審査総合評定値通知書の建築工事業の総合評定値が1000点以上であること、ダイオキシン類暴露防止対策要綱に基づく廃棄物を対象とした焼却施設の解体実績を有すること(共同企業体構成員としての実績は前同)等。
汚染土壌・埋設廃棄物対策工事を行う者の要件は、構成員または協力企業とし、同市入札参加申請時に提出した経営事項審査総合評定値通知書の土木工事業の総合評定値が1000点以上であること、土壌汚染対策法に基づく汚染土壌対策工事実績を有すること(共同企業体としての実績は前同)等。
南部清掃工場は、既存工場エリア(潮見町38)の南側に隣接して建て替え用地(約1万6297u)を確保しており、同用地を活用して新清掃工場を建設する。処理方式はストーカ式、処理能力は339t/日(113t/日×3炉)で計画。
また、解体撤去する既存施設は清掃工場がSRC・RC・S造地下1階地上4階建て、ストーカ式、375t/日(125t/日×3炉)、焼却灰再資源化施設がS造平屋建て、焼結固化式、25t/日。
事業者選定支援業務はエイト日本技術開発(千葉事務所・千葉市中央区本千葉町10−5)が担当している。