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建通新聞社(神奈川)
2015/05/07

【神奈川】首都高速道路神奈川建設局建設 横浜環状北線 トンネルの調査研究で公募型プロポーザル

 首都高速道路神奈川建設局は建設を進めている横浜環状北線について、都心部の長大トンネルという特性を今後の事業に生かすため、学識経験者、外部有識者、関係機関の技術者から成る委員会などで審議しつつ調査研究し、2016年度に防災安全対策、新技術の活用などについて方向性をまとめる。このための調査研究業務の公募型プロポーザル(簡略手続きタイプ)を公告した。参加表明書などを5月14日まで受け付ける。
 横浜環状北線は、横浜市の交通ネットワークの骨格を形成する横浜環状道路の北側区間、第三京浜道路・港北インターチェンジ(都筑区川向町)から首都高速道路横浜羽田空港線・生麦ジャンクション(横浜市鶴見区生麦2)をつなぐ自動車専用道路。家屋の移転を少なくし、周辺環境を保全するため、全体の約7割がトンネル構造となっている。全体延長約8・2`のうちトンネル部 (横浜市港北区新羽町〜神奈川区子安台1)は約5・9`に及ぶ。完成は16年度を予定。
 横浜環状北線トンネルの設計施工に関する調査研究の委員会では、横浜環状北線トンネル部の施工の確実性、品質についての向上を図るため、施工時の地盤変動抑制対策、計測計画、品質管理などの技術的課題について審議する。
 横浜環状北線トンネル防災安全検討委員会では、トンネルについて、安全、経済的、効率的なトンネル防災安全対策について審議する。横浜環状北西線トンネル防災安全検討委員会でも同様の審議を行うため、北線の審議内容を生かす。
 横浜環状北線景観アドバイザー会議では、北線が既存の街並みと調和し、良好な景観を創出するよう、換気所景観などについて審議する。
 膨張材併用軽量コンクリートに関する検討会では、膨張材併用軽量コンクリートの実用化に向けた各課題の解決のため、学識経験者などの専門家により審議を行う。神奈川地区における首都高速道路の新設構造等に関する意見交換会では、横浜環状北線・北西線の設計・施工に当たって、課題に対する学術的な側
面からの知見を求める。
 業務の履行期間は16年7月31日まで。