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建通新聞社(岡山)
2015/05/01

【岡山】農水省 小阪部川ダム改修 工事用道路設計をサンスイで

 農林水産省中国土地改良調査管理事務所は、小阪部川施設機能保全事業で取り組む小阪部川ダム(新見市唐松・上熊谷)の改修工事に向け、工事用道路整備に伴う実施設計業務を4月22日にサンスイコンサルタント(京都市下京区)に委託した。
 工事用道路は新見市唐松から上熊谷までの約2・0`。下流の太池橋からダム右岸側に至る既存の県道442号線を活用する。狭隘区間が多いことから整備期間中の工事用車両の通行を前提に一部拡幅やコーナー部の線形修正などを想定。併せて途中何カ所かある橋梁の補強も盛り込む。下流の太池橋は補強を行うか別途に仮橋を設けるかを実施設計で判断する。期限は10月14日まで。
 小阪部川ダムは1955年完成。取水放流設備のゲート等の腐食、管理設備の操作・制御に不具合が生じるなどの性能低下が見られることから、ダム機能の保全に向け施設・本体改修を行い長寿命化を図る。主要な改修工事は人力で操作していた表面取水角落としの機械化や放流制御システムの機能更新、観測警報設備や管理所等の管理設備更新をはじめ、堤体表面部のコンクリート劣化箇所の補修・補強など。予定工期は2015年度から24年度までの10カ年で総事業費45億円を見込んでいる。