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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/04/30

【群馬】今夏着工へ設計急ぐ 松井田の障害者支援センター

安中市は本年度、松井田町新堀に障害者支援センターを新築する。建設地は、地域活動支援センターまついだの南側。同センターの機能を引き継ぐ施設となる。現在設計を詰めており、今夏には着工し、年度内完成を目指す。既存施設は解体せず、活用方法を検討する。設計監理や工事、備品などを含め事業費は約3億円を見込む。
設計は建築設計・群(高崎市)が担当する。施設はW造平屋建てで、延べ床面積は650u程度。当初はRC造とする予定だったが、W造にすることで、より多くの補助金が国や県から交付されることから、昨年度急きょ変更した。実質、設計し直すことになったため、まだ木材を使用する場所や数量が決まっておらず、詰めを急いでいるところ。
木材は、安中市を中心に県内から調達する。確保に時間がかかるため、設計が固まり次第、木材事業者に資材の準備を依頼する予定だ。
建設地は、地域活動センターまついだ(松井田町新堀372−1)南側の敷地約1988u。今まで畑だった場所で、北に向かい若干傾斜している。水道管も敷設されているもようで、移設が必要になる可能性があるという。上物の設計が固まり次第、造成を始める。
本体着工の明確な時期は未定。市は「国の補助金の交付が決まり次第入札を行う。着工は夏頃になるだろう」との見通しを示す。施工契約には市議会での承認が必要となるが、工期に余裕がないため、契約後に定例議会で報告する可能性もあるという。建設費に充てる予定の補助金は来年度へ繰り越しできないため、年度内の施設完成が補助を受ける必須条件となる。
新築する施設では、18歳以上の障害者の自立支援を行う。地元の業者から受注した菓子箱の組み立てや車の部品の製作など、軽作業を行うスペースを設ける。既存施設から機械浴の設備を移設し、サービスを行う。既存施設は当面、新施設の機能を補完する形で活用する予定。将来的には18歳未満の障害児の支援も検討する。
市担当者は「引っ越し期間も考え、来年1〜2月には施設を完成させて、来年度から使い始めたい」と話している。