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建通新聞社
2015/04/30

【大阪】大阪市建設局 堂島大橋改良3四半期発注へ

大阪市建設局は、同市の橋梁整備では初めてとなる、設計・施工一括方式を採用する方向で検討を進めてきた堂島大橋改良事業で、高度技術提案型一般競争入札(総合評価)により第3四半期に発注することを決めた。
 堂島大橋は、1927年に架設された高齢橋。老朽化しているものの、中之島エリアの景観形成のシンボル的な施設として位置付けられており、特徴的なアーチ部を残す形での改良を行う。
 これまでの調査で、アーチ主構部は比較的健全な状態であることが判明。桁下に適切なスペースを確保し、床版と床組みを改良する。
 現況の道路縦断勾配以下で、桁下高OP(大阪湾最低潮位)4b以上を確保することを施工条件に求める。
 アーチ主構部の変状対策では、支点部調整工案、タイドアーチ化案、ローゼアーチ化案−の3案を提示。床組み改良は、全面通行止めによる施工とし、桟橋工法のほか、大型重機と台船を用いた架設工法かブロック施工とする施工計画案をまとめている。
 耐震性能照査は、上下部共に許容値を満たしているが、橋台の躯体にひび割れや漏水、鉄筋の露出などが確認されているため、補修や改善が必要。
 このほか、鋼材腐食部の塗装塗り替えやコンクリート躯体の断面修復などの劣化・損傷対策も行う。
 同橋の橋長は76・14b(有効幅員22・7b)。堂島十三線として府立国際会議場北側の堂島川に架かっている。場所は大阪市福島区福島3丁目〜北区中之島5丁目。上部工は下路式2ヒンジソリッドリブアーチ。下部工はラーメン橋台。橋台基礎は松杭。
 桁下空間にゆとりのない堂島大橋は、舟運のボトルネックとなっており、全体の改良と併せて桁下空間の確保が求められる。
 協議用資料作成は、浜エンジニアリング(交野市)が担当。