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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/04/28

【群馬】伊勢崎市が市営住宅の改築実施

伊勢崎市は本年度、公営住宅等長寿命化計画の一環で、茂呂住宅で2棟の新築工事を、山王住宅と赤堀千鳥住宅で改修工事をそれぞれ計画している。茂呂住宅の新築工事は2棟まとめて建築、電気設備、機械設備の3件に分割して秋口までに発注する。2住宅の改修では、4棟で工事を計画しているが、国庫補助の交付を受けて実施するため、その交付額によって最終的な棟数を判断する。当初予算には、茂呂住宅建設事業工事費1億6323万円、4棟の改修工事費1億6526万8000円をそれぞれ計上している。
茂呂住宅は建設から40年以上が経過し、老朽化が進んでいることから建て替えを計画。全体で20棟、80戸の建設を予定しており、前年度までにA棟からD棟までの4棟で新築が完了している。
本年度はW造2階建て、延べ床面積254・6u規模のE棟とF棟の建設を予定している。設計は、下田設計(伊勢崎市)が作成した。次年度以降に着工するG棟とH棟の設計作成も予定しており、第2四半期までに委託する。2棟の規模は、いずれもこれまでと同規模のW造2階建て、延べ床面積250u程度で計画している。本年度の工事が完了し、残る14棟については既存施設の解体完了後に順次建設を進めていく。
山王住宅は、RC造4階建てが10棟、同2階建てが1棟の計11棟で、すべての棟で改修を計画。本年度は51−2棟で外壁の改修、51−1−A棟で排水管の改修、53−1−A棟で住戸改善を計画している。
外壁改修では、クラックやモルタルの浮きが見られるため、構造体を補修後、塗装を実施する。排水管では管の洗浄と補修を行い、機能を回復させる。住戸改善は、間取りの変更と風呂や給湯設備といった旧式の設備を更新する。住戸改善については、空き住戸のみを対象に実施する。工事にあたっては、国の補助を活用する計画で、交付決定後の第2四半期までに発注を予定している。
赤堀千鳥住宅はRC造3階建ての1棟のみで、外壁の塗装などを6月までに発注する。
なお、市営住宅は老朽化により募集を停止しているものが複数あるが、今後の対応については、茂呂住宅の全棟建て替え完了後にあらためて検討していく。