建通新聞社
2015/04/28
【大阪】大阪府 日本庭園でプロの植栽管理を
大阪府は、日本万国博覧会記念公園の日本庭園で、昭和の名園にふさわしい、日本万国博覧会の遺産の継承や海外などからの来園につながる高度な植栽管理を目的とした、日本庭園植栽・景観創出業務に2015年度から取り組む。より優れたプロの植栽管理により万博公園のさらなる魅力向上を図る。
本年1月に示された、「日本万国博覧会記念公園の活性化に向けた将来ビジョン(施設整備及び運営)について」の中で、日本庭園は、「日本文化と美を楽しむ質の高い庭園の整備」と位置付け、質の高い日本庭園の景観創出と、より多くの観光集客を求めている。
そこで、年間26万人の来園者が訪れる日本最大級の面積を有する庭園をより魅力ある空間とするため、銘木をはじめとした多様な樹木や芝生、茶庭のコケ類といった植栽、景石や洲浜などの造園施設を対象に、作庭時の意図を酌みながら伝統的庭園技術をもって、芸術性を兼ね備えた空間とすることが業務の狙い。
庭園は、面積約26f、園路約5000b、流れ約1000b。1970年3月に完成。エリアごとに各時代(上代〜中世〜近世〜現代)の庭園を表現している。主任設計者は田治六郎農学博士。
事業実施は、同業務と他の企画展運営業務など計4件とともに公募型プロポーザルで選定する。日本庭園植栽・景観創出業務に関する説明会は、5月1日に日本万国博覧会記念公園事務所で開く(説明会申し込みは4月30日まで)。
提案書類受け付けは、5月1〜25日まで、同公園事務所緑地課で受け付ける。審査会は6月上旬に行い、6月下旬の契約締結を予定。業務期間は8月1日〜2018年7月31日。委託上限額は1億9005万円(税込み)。