トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2015/04/28

【高知】高知県地域福祉部 子ども総合センターの建築主体を6〜7月に公告、9月議会案件に

 高知県地域福祉部は、老朽化している療育福祉センターと中央児童相談所を統合し、子ども総合センター(仮称)を建設するため、建築主体を6〜7月に公告し、9月議会の承認案件とする予定。電気設備、衛生設備、空調設備は、建築主体の落札候補者が決まった後に別途公告する。
 規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ約9300平方b。北棟と南棟に分離し、両棟を渡り廊下でつなぐ。北棟と子鹿園分校も渡り廊下でつなぐ。
 北棟は児童相談所、リハビリ、通所支援などの機能を持つ。1階に総務・相談事務室、非行・虐待相談、遊戯・箱庭治療、障害相談の各部門を配置するほか、大会議室、小会議室、防災倉庫などを設ける。2階には理学療法室、作業療法室、コーディネーションルームなどのリハビリ部門や肢体不自由児、難聴児、自閉症児を対象とした通園部門、屋上庭園などを配置する。3階には居室、体育室、屋上運動場などを設ける。
 南棟は病棟、外来などの機能を持つ。1階に、病床、短期病床、調理室、食堂など、2階には小児科、歯科、整形外科、精神科の診療外来など、3階には発達支援部門、ギルバーグ部門、テラスなどを配置する。
 建て替えの手順は、敷地東側にあるプール解体を秋に先行実施する。本体は、まず駐車場がある場所に南棟を2015年11月から1年ほどかけて建設し、竣工後に現在本館にある外来、病棟、リハビリの部門を移転させる。16年秋から17年春までは、鉄筋コンクリート造2階建て延べ6239平方bの本館棟と同造平屋253平方bの難聴幼児通園棟を解体する。17年春から同年冬まで北棟を建設し、竣工後に通所支援と南棟に一時入居しているリハビリ部門を移転させる。18年春に同造2階建て延べ1170平方bの発達障害者支援センター棟を解体し、合わせて外構工事を行う。先行するプール解体は単独で発注するが、北棟、南棟の建設と、これに伴う解体、外構工事などはすべて一括となる。なお、新しいプールは18年春〜夏に敷地の一番北側に建設し、プール竣工後に現在高知市大津甲にある児童相談所が移転する。
 15年度当初予算では、建築など工事費3億0690万円を計上し、18年度までの債務負担行為として13億3932万円を設定している。所在地は高知市若草町10ノ5。基本・実施設計は東畑・山口栄治設計共同体(大阪市・高知市)が担当。