日本工業経済新聞社(群馬)
2015/04/27
【群馬】前橋合同庁舎設備改修、近く機械工事公告
県建築課は本年度、県管財課から受託して前橋合同庁舎の空気調和設備や換気設備の改修工事に着手する。機械工事とそれに付随する電気工事の2分離で発注を予定する。本年度予算には3億円を計上。機械工事は一般競争入札となり、近く公告となりそうだ。JV編成ではなく、単独企業での参加を受け付けることが見込まれる。
工期は7月から来年1月までの7カ月間を予定している。ここから逆算すると、一般競争入札での発注となる機械工事は近いうちに公告となる。機械工事に付随する電気工事は指名競争入札となり、こちらは6月ごろの指名通知となりそうだ。
前橋合同庁舎は、同市上細井町2142−1に立地し、前橋土木事務所や中部農業事務所、中部環境事務所などの機関が入居している。SRC造6階建て、延べ床面積6367u規模の施設で、1988年12月に竣工。築後30年近くが経過している。これまで設備関連の大規模な改修工事は行われていなく、老朽化が進行している。県管財課が取り組む県有施設長寿命化の一環で、計画的な予防を行い、施設の長期保全を図る。
機械工事では、空調設備を更新し、現在の中央熱源方式から個別方式に転換する。ビル用マルチエアコンと空冷ヒートポンプエアコンを新たに設置する。
ビル用マルチエアコンは、56・0kW5台、45・0kW1台、22・4kW2台を設置する。一方の空冷ヒートポンプエアコンは、80・0kW2台、56・0kW5台、45・0kW1台を設ける。屋上に室外機を置くとともに、空調機を各階の機械室に据え付ける。見た目は変わらないが、方式が全く別方式の空調となる。
天井吹き出し口のバルブは交換するが、配管の状態は悪くないため基本的には交換せず、現状のものをそのまま使用していく。設計は昨年度に石井設計(前橋市)がまとめている。