日本工業経済新聞社(山梨)
2015/04/27
【山梨】甲府市下水道対策 本年度も委託中心
甲府市上下水道局は「下水道総合地震対策計画」関連の事業費として本年度当初予算に6400万円を盛りこんだ。設計や調査など委託が中心となる。2018年度を目標に整備を進めていく。
工事関係は、第1四半期に指名競争で旧相生小学校の跡地にマンホールトイレを設置するほか、今後3小学校にトイレを設置するための実施設計を委託。
委託関係のうち、管路施設は昨年度に管更生の耐震診断(大津処理区域=L約1・3km)を実施したが、対策な必要なものはないとした。同年度には人孔浮上防止(大津処理区N130カ所、L約4・7km)分を実施。このうち63カ所、2・7qは、対策が必要となる。本年度には峡東処理分区(N62カ所、L約2・0km)の調査を実施する。
ネットワーク化(大津処理区N1カ所、L約1・0km)は昨年度に工事に向けての基本設計を委託済み。本年度に実施設計を行い来年度以降、工事に入る。
一方、処理場関係では▽管理本館(本年度に建築物の耐震診断調査)▽脱水機管理棟(本年度に建築物の耐震診断調)▽スクリーンポンプ棟(16年度に土木構造物の耐震診断)▽最初沈殿池1〜3系(16年度に土木構造物の耐震診断)▽処理水ポンプ棟(17年度に土木構造物の耐震診断)▽塩素混和池(17年度に土木構造物の耐震診断)−などを計画する。
下水道事業会計予算のうち、資本的支出の総額は87億981万6000円。内訳として管渠建設費(下水道管布設工など)に24億7987万2000円、また処理場建設費に14億9633万7000円など。
本年度の管渠建設工事は規模の大きい事業は少なめ。処理場建設費については、甲府市浄化センター汚泥焼却施設増設工事(2013年〜15年度までの継続事業)の本年度分費用8億7583万円が同費の大半を占めている。