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建通新聞社
2015/04/23

【大阪】大阪府 久宝寺緑地東地区の基本設計に着手

大阪府都市整備部は、久宝寺緑地の未整備エリア6fの基本計画・基本設計策定に2015年度から着手する。業務は実績申告型の条件付き一般競争入札で公告済みで、5月8日に開札する。また、関連業務の用地測量業務も第1四半期内に別途委託する。検討に当たっては、2014年度下半期から立ち上げたワークショップを本年度も継続して運営、住民や利用者の意見を聞きつつ具体化させる考えだ。
 同緑地は、八尾市西久宝寺に位置し、服部緑地、大泉緑地、鶴見緑地とともに大阪4大緑地の一つ。全体面積は48・1f。うち38・4fが開設済み。開設区域東側の9・7fが未整備で、事業認可済み区域が今回検討に着手する6fとなる。
 導入施設には、展望広場や健康広場、ドングリの森などが想定されており、本年度に取りまとめる基本設計を踏まえて16年度以降に実施設計に着手する予定。
 実施設計策定に当たっては、並行して進めている用地取得の進捗を見ながら委託するとしている。現在の事業認可期間は16年度までとなっており、同年度に事業認可期間の延長手続きを進める見通し。
 事業認可区域の総事業費は64億1000万円。うち用地費に56億1000万円、工事費に8億円を見込む。工事費の内訳は、造成費2億2000万円、施設整備費3億1000万円、植栽費2億7000万円となっている。用地取得率は約7割。
 東日本大震災を教訓に、想定外地震への対応で、久宝寺緑地の広域避難地・後方支援活動拠点としての機能の重要性は増している。現開設区域では、公園北側を避難場所、南側を自衛隊をはじめとする応援部隊の活動拠点と位置付けているが、広域避難場所で約2・6f、活動拠点で約3fの必要面積が不足すると想定。未開設エリアは、災害時に避難場所と活動拠点の両方で活用できるよう整備を急ぐ考え。