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建通新聞社
2015/04/24

【大阪】大阪府 近鉄高架部着手へ準備工を秋にも

大阪府都市整備部は、主要地方道美原太子線(粟ケ池工区)の道路改良事業で、鉄道高架立体交差部の工事着手に備えた準備工を早ければ2015年秋以降に進める。
 同事業は、美原太子線の現道を大阪外環状線(現国道170号)まで延伸する。これに伴い、大阪外環状線の東側にある、近鉄長野線は高架化して立体交差させるため、鉄道高架部の設計を近畿日本鉄道で進めている。
 高架化に当たっては、仮線を現鉄軌道東側の粟ケ池内に先行整備する計画。準備工の詳細は決定していないが、池の水を減らす今秋〜冬期に仮線設置区間の水止め工を大阪府が実施し、以降の近鉄による仮線整備工事をスムーズに進められるようにする。
 高架区間は、近鉄長野線喜志駅〜富田林駅間にある粟ケ池の西側付近で、高架化する区間の延長は910b(うち高架構造部440b)。高架化工事完了は平成30年代半ばが目標。
 美原太子線の整備区間は、富田林市中野町〜宮町までの延長400bで、道路幅員は16b(2車線、自転車歩行者道両側)。粟ケ池横断部に架設する、橋梁上部工はハンシン建設が6月末の工期で施工中。
 今後の府発注工事としては、粟ケ池を越え大阪外環状線までの延長約90b区間の道路築造工や舗装工、交通安全施設工などがあり、道路部は18年の供用開始を目指す。
 鉄道との交差部は、高架化工事完了まで仮踏切を設置する予定。
 全体事業費は約70億7000万円を概算。内訳は、鉄道高架部50億7000万円、平面道路部15億5000万円。
 事業費の負担割合などについて、府と富田林市は14年8月に覚書を締結、近鉄が進める設計がまとまり次第、3者で調整を進める見通し。