日本工業経済新聞社(群馬)
2015/04/23
【群馬】前橋市が本年度の教育施設の改築事業概要を公表
前橋市は本年度、市内の小学校と中学校の計5校にある校舎や体育館の改築工事に着手する。対象は木瀬中学校、東中学校、元総社中学校の各体育館、第一中学校の北校舎と元総社南小学校の北校舎の計5棟。このうち、木瀬中と東中では、6月からの工事着手を予定していることから、近く公告となりそうだ。第一中学校は本年度、仮設校舎の設置と既存の北校舎の解体のみを行い、本体工事は来年度からを見込んでいる。
元総社中では、体育館の建設工事を実施する。既存体育館を解体し、その跡地にRC造2階建て、延べ床面積2446uで建設する。解体工事を第2四半期中に指名競争入札で発注する。本体工事は、年内に建築と電気設備の2分割で公告する見通し。16年度には、老朽化したプールなどを解体する。
東中では、既存体育館をRC造2階建て、延べ床面積4264uへと建て替える。校庭西側にあるプールと柔剣道場を解体し、その跡地へ建設する。本年度は既存施設の解体と本体工事を実施。解体工のほか、本体工事を建築、機械設備、電気設備に分けて発注する。新施設は1階のピロティ部分に駐車場を設置し、2階と3階にアリーナと柔剣道場を配置する。既存体育館は、新施設の完成する16年度に解体する。
木瀬中はRC造2階建て、延べ床面積2060uの体育館を校庭の西側に建設する。工事は、建築、機械設備、電気設備に分けて第2四半期までに発注する。既存施設は、16年度に解体を予定しており、老朽化が進むプールも同時期に解体する。
第一中では既存の北校舎を解体し、その跡地へRC造4階建て、延べ床面積5945uの新校舎を建設する。本年度は、校庭北側に仮設校舎をリース方式で設置し、その後に既存の北校舎を解体する。工事は、9月からの着手を予定している。本体工事は2016年度から2カ年で実施する。新校舎の1階には管理室など、2階から3階には12の普通教室、4階には9の特別教室を整備するほか、エレベーターも設置する。
元総社南小は、既存校舎の北側にRC造3階建て、延べ床面積3259uの新校舎を建設する。工事は建築、電気設備、機械設備の3分離で年内の公告となりそう。工期は、16年12月までを予定しており、新校舎完成後の17年度に既存校舎を解体する。新校舎は、普通教室棟と特別教室棟の2棟構成とし、普通教室9室のほか、特別教室5室、エレベーターや職員室を整備する。既存校舎は、新校舎完成後の17年度に解体する。
なお、プールを解体する元総社中、東中、木瀬中の3校は、解体後に周辺の小学校や民間施設を利用する予定のため、新たなプールの整備は計画していない。