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建通新聞社四国
2015/04/21

【徳島】徳島県 阿南工高教室管理棟設計を西田で

 徳島県は、県立高校の耐震化で阿南工業高等学校の教室管理棟を改築するため、15日付で基本・実施設計を開始した。委託先は西田設計(徳島市)。順調なら2016年度の建築主体工事の着手を目指し、業務を進める。また、別途進めている既設棟の解体設計や電気・給排水などの設備を迂回(うかい)するための屋外設備設計については上半期中に完了する運びで、リース契約する仮設校舎の整備に合わせ、年度内にも順次発注する見通しだ。
 新たな教室管理棟は、既設の教室棟や管理棟などを撤去し跡地に整備する。計画規模は鉄筋コンクリート造4階建て延べ7400平方b程度。18年度までの期間でリース契約(設計・施工一括)し整備する仮設校舎(プレハブ造平屋3600平方b程度、仮設校舎用のキュービクルの設置を検討)の整備と引っ越し後に、外部設備の改修(設備迂回工事など)を実施し、既設棟を解体整地して整備する。
 既設解体や改築など工事の担当課は営繕課だが、仮設校舎を整備する教育委員会などと調整しながら進めるため、今後のスケジュールなどは流動的。今のところ、15年度末までに既設解体工事までを発注し、16年度から改築工事の発注に向けた作業に取り掛かれるよう、準備を進めていくことにしている。
 解体設計は滝本建築設計事務所(徳島市)で8月末完了予定。対象は教室棟のほか、管理棟、理数・工業化学棟東舎、渡り廊下。各施設はいずれも鉄筋コンクリート造で、教室棟は4階建て延べ3953平方b、教室棟は2階建て延べ1257平方b、理数・工化学棟東舎は2階建て延べ1249平方b、渡り廊下は延べ50平方bとなっている。
 一方、屋外設備改修設計はHITOMI熱・流体力学研究所(徳島市)で9月末完了予定。支障となる電気・給排水などの設備の迂回工事を行うほか、受変電設備、屋外給水設備を改修する。受変電設備改修では、新たに電気棟にキュービクルを設置し、既存キュービクルからの切り替え工事を計画。屋外給水設備の改修工事では、既存棟への給水管の更新、受水槽の更新を見込む。また、今回の設計では、改築棟への給排水設備工事(屋外給水設備)も対象としている。順調なら既存棟への屋外設備改修は2015年度に、改築棟への給排水設備工事については16年度以降に整備する予定。