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建通新聞社四国
2015/04/21

【香川】四国地整 新猪ノ鼻トンネル本体着工へ

 国土交通省四国地方整備局は、国道32号猪ノ鼻道路(香川県三豊市〜徳島県三好市)整備で本年度から懸案となっていた新猪ノ鼻トンネル工事に着手するため、第4四半期に一般競争入札のWTO案件(総合評価方式)で入札できるよう、早ければ上半期内にも公告する。
 新猪ノ鼻トンネルは、三豊市財田町財田上から三好市込野の延長約4187b、全幅7・5b、2車線。このうち、15年度から19年度の5カ年で香川県側から県境までの延長2803b区間(三豊市財田町財田上)のトンネル本体工事に着手する。工期は約47カ月、工事発注規模は50億円以上。主要建設資材は鋼材約900d、セメント約5000d、生コンクリート約2万8000dの需要見込み。工法はNATM。トンネル本体工着手後に15年度準備工、16年度から本体掘削工に入る見込み。
 トンネル本体工は、国道32号から香川県側トンネル坑口にアプローチする財田改良工事(三豊市財田町財田上、発注規模6000万円以上1億円未満)の道路改良工を先行し第2四半期に入札。同工事が約8カ月の工期を見込み、トンネル本体工がWTO案件で通常公告から入札までの手続きに半年程度はかかることから、第4四半期の入札に向け、早ければ上半期内の公告が見込まれる。トンネル本体工の残り徳島県側の延長1384b区間の整備時期などは未定。
 国道32号猪ノ鼻道路整備は、三豊市財田町財田上から徳島県三好市池田町州津までの延長8・4`区間の線形不良の解消と冬季の凍結・積雪による交通規制、異常気象時における事前通行規制区間の解消を目的に、03年度に事業着手した。
 現在、徳島県側4200b区間で順次構造物工事などに着手している。全区間のうち約半分を占める長大トンネル「新猪ノ鼻トンネル」の進捗が全体の工程に影響するため、早期着工が待たれていた。