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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/04/21

【群馬】老人ホームを新築 今夏着工目指す

南牧村は本年度、村内に老人ホームを新築する。これから設計や建設地の造成を行い、今夏の着工、年度内完成を目指す。事業費として当初予算に1億8000万円を計上した。施工者の選定は地元業者による指名競争入札で行う。施設の建設は、長谷川最定村長の選挙公約の一つ。来年度は、サービス付き高齢者施設の建設も計画している。
村長肝いりの施策が本格始動する。計画する2つの福祉施設のうち、本年度は20床規模の老人ホームを建てる。
建設地は村東部に位置する小沢地内。窯業の有恒鉱業・青倉工場(小沢1265−1)の隣接地で、建設用地として新たに買収した。敷地面積は約5700u。村は昨年度の12月補正予算で用地費3450万円、造成費2400万円を予算化している。現在、県が農振除外の手続きを進めており、村ではその許可を待ち造成を始める方針だ。
所管する保健福祉課によると、施設はW造の平屋建て、延べ床面積800u規模。個室中心のユニット型の施設を想定しており、用地の農振除外が済み次第、設計に入る。建設費には国からの補助金を充てる。ただ、年度内に施設を完成させるのが補助を受ける条件の一つ。設計・工事ともに厳しいスケジュールが予想される。
施工者は指名競争入札で決める予定。同課の担当者は「地元の業者で十分建てられる施設」と、村周辺の業者を中心に指名する方針を示す。例年国から補助の内示が出るのは6〜7月ころで、それ以降の入札となりそうだ。
続いて建設する施設は、サービス付きの高齢者住宅。同じ敷地に建てる予定で、施設規模は20〜30床。来年度の着工、完成を目指す。
今のところ建設費に充てる補助金のめどは立っておらず、村負担で建設する方向。村には現在、こうした高齢者向けの福祉施設はなく、雇用創出など多くの効果が期待される。