建設新聞社
2015/04/21
【東北・宮城】3棟延べ約10万u、16年3月開店目指す 仙台駅東口 仙台第1ビルの建設
ヨドバシカメラ(東京都新宿区北新宿3の20の1 藤沢昭和代表取締役)は、仙台駅東口にヨドバシ仙台第1ビルの建設を計画しており、大成建設に基本設計を委託している。
計画によると、仙台市宮城野区榴岡1の2の10ほか地内の約1万5500平方bを対象に、商業施設や駐車場から構成される3棟延べ約10万平方bの大規模建築物を建設するもの。各施設の規模は店舗A棟が地下2階地上8階建て、延べ約7万5000平方b、店舗B棟が14階建て、延べ約1万6300平方b、駐車場棟が8階建て、延べ約9700平方bとなっている。
施設内部は、店舗A棟が地上1階〜4階をヨドバシカメラ店舗、地下1階と地上5階をテナント店舗、地下2階と地上6〜8階が駐車場。店舗B棟がテナント店舗を予定している。駐車台数は現在も使用している旧店舗南側の既存立体駐車で約733台、店舗A棟と駐車場棟で約800台の合計約1553台分を確保する。
計画地の東側に位置する既存のヨドバシ仙台第2ビルとは、新たに整備する駅前ペデストリアンデッキで接続する。さらに、新店舗と仙台第2ビルは地下通路で接続し仙台第2ビルを経由して東八番丁通りへの出入口を確保する。東七番丁通り沿いには、公共交通機能(バスプール)を整備する予定。
また、建設用地の容積率が計画延べ面積と異なり、計画通りの建設が困難となっていたことから音楽ホールなどの「社会貢献施設」をビル内に整備し容積率を緩和することを計画。昨年12月に仙台市が地下鉄東西線の沿線開発を促す都市計画提案募集制度に基づき緩和を認める考えを示した。
今後のスケジュールは、容積率の緩和に向け都市計画変更の協議を進めるとともに、3月まで環境影響評価を実施するなど着工に向けた準備を進め、2016年3月の竣工・開店を目指している。