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建通新聞社(神奈川)
2015/04/20

【神奈川】神奈川県 土木工事・工事系委託業務の積算基準改定 一般・現場管理費率を引き上げ

 神奈川県は、5月1日付で「土木工事及び工事系委託業務の積算基準」の一部を改定する。改正品確法の趣旨を踏まえて、中長期的な担い手の育成・確保の費用を適切に積算基準に反映し、適正な予定価格を設定するための措置としている。土木工事では一般管理費等率・現場管理費率を引き上げる。工事系委託でも土木設計業務の一般管理費等の割合を引き上げる。
 主な改定内容は次の通り。
■土木工事
【現場管理費率標準値の引き上げ】
 例として、700万円以下の道路改良工事における現場管理費率標準値は従前の29・52から32・73に引き上げる。一定金額範囲に適用する「変数値」も引き上げる。
【一般管理費等率の補正】
 一般管理費等率算定式の数値を変更。また、「前払金支出割合が35%を超え、40%以下」の場合の率を引き上げる。
【共通仮設費及び現場管理費に係る市街地(DID)補正】
 鋼橋架設工事、舗装工事、電線共同溝工事、道路維持工事が対象。市街地での対象工種における共通仮設率の補正は、共通仮設率に補正係数(1・3)を乗じる。市街地での対象工種における現場管理費率の補正は、現場管理費率標準値に補正係数(1・1)を乗じる。補補正後の値は、小数点以下第3位を四捨五入して2位止めとする。
【大都市を考慮した現場管理費の算定】
 鋼橋架設工事、舗装工事、電線共同溝工事、道路維持工事が対象。大都市(横浜市、川崎市、相模原市)を考慮した現場管理費率の補正は、現場管理費率標準値に補正係数(1・2)を乗じる。補補正後の値は、小数点以下第3位を四捨五入して2位止めとする。
■測量業務
 諸経費率標準値を引き上げる。
■地質調査業務
 諸経費率標準値を引き上げる。
■土木設計業務(建設コンサルタント)
 一般管理費等の算定式におけるβ(業務価格に占める一般管理費等の割合)を35%(従前は30%)に引き上げる。