建通新聞社
2015/04/17
【大阪】夏ごろに建替工発注か 府環境農林水産総研
大阪府立環境農林水産総合研究所は、研究所の建て替え整備事業で、2015年度の工事発注に向けて、建築確認申請をはじめとする行政手続きを進めている。16年度中の竣工を目指すことから、早ければ夏ごろまでに工事を発注するとみられる。建築と設備を分離するかどうかは未定としているが、建築・設備一括の一般競争入札で公告する可能性が高い。
同建て替えは、研究所本部機能も有している食とみどり技術センターの施設が築50年以上経過し、老朽化や耐震性の不足などの課題を抱えており、また、環境科学センター(大阪市東成区中道)も築45年を経過していることから、環境科学センターを羽曳野市内の同研究所に移転建て替えし、研究所本部、食とみどり技術センターとともに1カ所に集約する。
施設規模は、鉄筋コンクリート造2〜3階建て延べ5365平方b(別に鉄骨造のプレハブ棟440平方b)。建設地は羽曳野市尺度442。
基本・実施設計は、内藤建築事務所(大阪市中央区)が担当。建て替え整備工事などに関するコンストラクション・マネジメント業務は明豊ファシリティワークス(大阪市中央区)が担当。
大阪府の予算では、食とみどり技術センター関連で15年度当初予算に6億0238万円を計上済み。全体の総建設費は27億3038万円を見込む。
研究所の建て替え整備事業では、府内に点在する環境農林水産総合関連の研究所4施設のうち、水生生物センターの建て替えに向けた基本計画の策定も15年度に実施する。
同センターは、寝屋川市木屋元町10ノ4に位置。築後50年以上を経過し、老朽化が著しい。建て替え後の想定規模は鉄骨造平屋約420平方b。16年度に基本・実施設計、17年度に建設工事のスケジュールを組んでいる。
既存施設の規模は、本館が鉄筋コンクリート造2階建て延べ300平方b、実験棟が木造平屋95平方b、研修室が鉄骨造平屋45平方b。敷地面積は2万3477平方b。
府の予算には、水生生物センター関連で基本計画策定など事業費1274万円を計上した。