建通新聞社四国
2015/04/17
【香川】香川県 西春日N−3・N−16棟耐震改修など
香川県は2015年度の県営住宅整備で、継続で工事中の札場団地(高松市)以外に西春日団地N―3号棟耐震改修と外壁改修、N―16号棟景観改善と外壁改修や木太川西団地の住戸改善と外壁改修のほか、国分寺団地の空き家を対象に新規に3点給湯設備の設置工事に取り組む。
県営住宅西春日団地(高松市西春日町)のN―3号棟は鉄筋コンクリート造・ラーメン構造5階建て延べ1572平方b、1棟、24戸。同団地の耐震改修その他実施設計は三高建築事務所(高松市)で完了し、1階の保育所移転に伴う仮設のプレハブ保育所(発注済み)の施工に近く着手する。
現保育所からの移転後に1階を中心に、増し打ちによる壁補強工事や一部ブレースを設置。併せて6層目に貸出用の勉強部屋があるため、これを減築し耐震性能を上げる。2階以上は入居者居住のまま、ひび割れ部の外壁改修や耐久性のある防水施工などを進める。諸手続きや保育所の仮プレハブ保育所設置工事の完了が今夏ごろまでかかることから、耐震改修・外壁改修工事は下半期に発注する見込み。
N―16号棟(鉄筋コンクリート造・ラーメン構造5階建て延べ1076平方b)1棟、20戸の景観改善・外壁改修は早ければ第2四半期の発注が見込まれる。工事は外壁改修と防水メーンに手摺り工事などに着手する。
景観改善に伴う実施設計は佐藤昌平建築研究所(高松市)が担当した。15年度予算にN―3、16号棟の耐震改修・外壁改修に1億5040万円を計上した。
木太川西団地(高松市木太町)は2号棟の住戸改善と外壁改修に取り組むため15年度に実施設計のみ進める。15年度は設計費500万円(仮設計画含む)が計上された。既存棟は鉄筋コンクリート造5階建て延べ2579平方b、50戸。間仕切り改修による住戸改善や外壁改修、内部設備更新などを想定しているが、入居状況や今後のニーズを見据え、間仕切り改修による住戸面積の拡大や、居住環境改善の機能向上など改修の方向性を実施設計の中に盛り込む考えだ。
同団地の他の住戸改善事例によると、間仕切り改良に伴う3戸を2戸にする住戸改善のほか、内部改修に伴い、木太コーポラスへの仮移転などが行われた。
県営国分寺団地(高松市国分寺町)は既存480戸のうち第二団地や、一部耐用年数を超え用途廃止している団地、移転済み団地などを除き、既存棟(鉄筋コンクリート造3〜4階建て240戸)の中で空き家になっている住戸を対象に、15年度に3点給湯設備を設置する。
風呂・台所・洗面所の3点に給湯設備を空き家に設置。15年度予算に2085万円を計上、空き家部分から設計と設置工事に着手する。
このほか、一宮団地28戸(高松市寺井町)と香川団地16戸(高松市香川町)で外壁改修など景観改善を計画しており、一宮で8168万円、香川団地で3660万円を15年度当初予算に盛り込んだ。いずれの団地も事業量は未確定だが、景観改善に伴う設計から着手する予定。