建通新聞社(東京)
2015/04/16
【東京】都 若洲ヨット訓練所など5施設で基本設計
東京消防庁は臨港消防署の新築に伴う設計業務をパシフィックコンサルタンツ(多摩市)に委託した。中央区晴海5ノ10先の敷地に鉄骨造5階建て延べ5300平方b規模の建物を新築し、仮設庁舎で運用している現在の機能を移転する。庁舎本体に加え、防波堤や消防艇の係留施設など港湾施設を含めた事業内容を固めるとともに、五輪選手村に隣接した建設地の「再開発促進区に係る都市計画」と「港湾計画」の変更に伴う手続きも並行して進めていく。2016年度末までに成果を得て17年度に着工。19年度に新庁舎を完成させる考えだ。
臨港消防署は現在、朝潮運河沿い(晴海5ノ1ノ27)の仮設庁舎を利用している。新庁舎は約400b離れた朝潮運河側先端部分の敷地約5300平方bに建設する。
規模は鉄骨造5階建て延べ5280平方b。上部に待機宿舎を配置し、屋上に消防ヘリコプターの緊急離発着場を整備する。
また、護岸用地5485平方bでは、消防艇5隻や水上スクーターを係留するため、現在の係留施設を撤去し、新たに防波堤1カ所と係留施設を建設するとともに、既存の桟橋式護岸の一部(60b×11b)を撤去し、護岸を改修する。
建設地は五輪選手村予定地に隣接しており、新庁舎の建設に当たり再開発促進区の都市計画と港湾計画の変更が必要となるため、関係機関との協議と都市計画変更に必要な企画提案書の作成も委ねる。納期は17年3月3日。契約額(税抜き)は1億8000万円。
16年度に造成工事、17年度に港湾施設と本体工事にそれぞれ着手し、19年度に新庁舎を完成させる。