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建通新聞社四国
2015/04/10

【香川】香川県 地域ため池総合整備で14地区

 香川県は、エリア全体の複数の老朽ため池の防災安全度を効率的で効果的に向上させるため、地域ため池総合整備事業で2015年度に綾川地区を含む14地区の改修整備に取り組む。また3地区で総合整備計画策定に向けた基本・調査計画の策定に乗り出す。
 このうち継続11地区は、離島分が▽土庄北部(土庄町)▽豊島(土庄町)の2地区。ため池整備と用排水路1路線の改修工事を進める。このほか、▽綾川(綾川町)3カ所、1億1445万円▽勝間(三豊市)4カ所、1億0542万円▽豊田・粟井(観音寺市)2カ所、1億3650万円▽萩原・五郷(観音寺市)1カ所、1億2600万円▽綾上(綾川町)1カ所、5250万円▽詫間(三豊市)4カ所、1億3650万円▽二ノ宮(三豊市)1カ所、6296万2000円▽七宝(三豊市)1カ所、3553万円▽豊浜(観音寺市)1カ所、4200万円―の9地区のため池整備工事に取り組む考えだ。
 新規地区は▽小海東(東かがわ市)▽小海西(東かがわ市)▽吉原(善通寺市)―3地区。小海東地区は本年度1365万円を投じ、改修に伴う実施設計のみに着手。小海西地区は2856万円の予算で2カ所、吉原地区は6300万円を投入、1カ所でそれぞれ、ため池整備に伴う実施設計と改修工事を進める。
 一方、地域ため池総合整備で志度地区(さぬき市)と三野地区(三豊市)の2地区は複数存在する老朽ため池の診断とそれに基づき改修箇所を抽出する基本計画を策定。次のステップとなる堤体の堤防や取水施設、洪水吐などの改修計画を盛る調査計画策定につなげる。
 また、屋島東地区(高松市)は本年度、調査計画を進める。地域ため池総合整備計画の策定に必要な、ため池等の調査に加え、改修内容を示す総合整備計画を策定する。次年度以降でハード整備につなげる新規地区の採択を要望する。総合整備事業には、ため池改修や廃止のほか、ため池用排水施設整備と下流水路整備、防災情報管理システム整備、ハザードマップの作成。また、環境保全・利活用施設整備や水質改善対策などがある。