日本工業経済新聞社(山梨)
2015/04/10
【山梨】中部横断道に313億/国交省予算
国土交通省は、2015年度の山梨県内事業をまとめた。道路事業では中部横断自動車道の建設(六郷IC〜増穂IC)に313億円を配分し、改良、橋梁、トンネル工事などを推進。長坂〜八千穂間は環境アセスメントのための調査を実施する。砂防事業では、早川流域砂防施設改築など19カ所に24億8900万円を計上した。県関係への補助は417億5100万円。
山梨県内の主な事業計画は次のとおり。
【道路事業】
中部横断道の山梨県内区間では、富沢IC(南部町)から六郷IC(市川美里町)まで約28qが直轄。15年度も調査設計、用地買収、改良・橋梁・トンネル工事を進める。長野県を含む中部横断道の15年度事業費は390億円で、そのうち山梨県の六郷IC〜増穂IC間は313億円で、14年度当初配分の309億円とほぼ同額を確保した。六郷〜富沢間は17年度の供用が目標。
一方、長野県へ向かう長坂〜八千穂区間では、都市計画決定や環境アセスメントを進めるための調査を行う。
国道20号大月バイパスには16億7200万円を配分し、橋梁、トンネル工事などを推進する。国道139号富士北麓電線共同溝整備には4億円。
【河川事業】
富士川改修には11億1000万円(静岡県富士市含む)。増穂U期地区水辺環境整備(富士川町)では護岸整備を、木島地区河川防災ステーション整備(富士市)では資材備蓄ヤードの進入路を整備する。
【砂防事業】
19カ所の整備に合計24億6900万円を配分。
石空川中流床固群整備(北杜市)では護岸工を整備し、15年度完成を目指す。内河内第五砂防堰堤整備(早川町)では砂防堰堤の整備を継続する。
【社会資本整備総合交付金】
防災・安全交付金は約111億円。鎌田川広域河川改修(中央市)の築堤および橋梁1基、通常砂防下部川(身延町)、峡東浄化センター水処理施設改築(笛吹市)などに配分する。
社会資本整備総合交付金では、甲府駅周辺土地区画整理事業(甲府市)、一般県道平林青柳線平林工区(富士川町)、都市計画道路船津小海線U期工区(富士河口湖町)などに配分する。