県教育庁は高等学校再編事業で本年度、小金高校の総合学科棟新築や印旛明誠高校の校舎増築の設計を行うほか、東葛飾高校への中学校併設や大原高校への実習棟新築、小見川高校への福祉コース設置に伴う既存教室の改修などを実施する。県の当初予算に事業費13億440万円を計上し、事業を推進する。
本年度で設計を行う小金高校の総合学科棟はS造平屋建て延べ約750uの計画で、2015年度に実施設計を行い、16年度に着工、16年度の総合学科設置に向けて準備を進める。事業費は設計費として2700万円を計上。総事業費は約2億9200万円を見込む。
印旛明誠高校の校舎増築は、生徒数の増加に伴い、様々な授業に対応できるスペースが必要なため、校舎を増築する。増築規模は2階建て延べ約2280u。本年度で実施設計を行い、16年度以降に着工する。本年度予算には設計費は3200万円を計上。総事業費は6億5000万円を見込む。
小見川高校への福祉コースは15年度に設置を予定しており、既存の調理室を福祉実習室に改修する。昨年度は篠塚建築設計事務所(香取市北1―10―12)に委託し、設計をまとめた。事業費は2070万円を予算計上した。
大原高校の実習棟は、本年度で大原高校、岬高校、勝浦若潮高校の3校を統合するのに伴い、実習棟を新築するとともに、既存の実習場の改修などを行う。実習棟は建物規模がRC造2階建て延べ約1173u。工事は県営繕課が今月3日に建築の総合評価一般競争入札を公告。資格確認資料の提出を同21日まで受け付け、5月15日に開札する。設備の電気、機械は今後、別途指名競争入札で発注となる見通し。建築の工期は16年3月10日。実施設計は吉田設計(いすみ市岬町長者436)が担当。本年度予算には既存の実習場の改修と合わせ4億420万円を計上。総事業費は7億7300万円を見込む。
一方、東葛飾高校への中学校併設は、県営繕課が県立東葛飾高等学校(中学校棟)建築工事を先月25日に開札し、鎌形建設が4億5600万円(予定価格4億5780万円)で落札。また設備は先月27日に開札し、電気設備を会田電業が8000万円(同8888万円)、機械設備を早見設備が9080万円(同9989万円)でそれぞれ落札した。
建物規模は教室棟がRC造・4階建て延べ約2059u、屋内運動場がRC造屋根S造平屋建て延べ約529u。ほかに渡り廊下棟がS造平屋建て延べ約19u。実施設計は竹江設計事務所(鎌ケ谷市西佐津間1―18―1)が担当。