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福島建設工業新聞社
2015/04/07

【福島】平田村/施工予定者選定でECI方式導入

 平田村は、平田村統合中学校(ひらた清風中学校)校舎・屋内運動場建設工事に、施工予定者技術協議方式(ECI=アーリー・コントラクター・インボルブメント=方式)を導入。施工予定者を選定するためこのほど、公募型プロポーザルを公告した。設計段階から工事業者が施工性を検討し、設計に反映する手法で、工事期間短縮や不調リスク回避などのメリットが見込める。県内では昨年、須賀川市の災害公営住宅(弘法坦地区・山寺北団地)新築工事で導入実績がある。
 技術提案を公募し、審査委員会による審査で施工予定者を選定する。施工予定者と協定を締結した上で、実施設計期間中、設計者(県建築設計協同組合・担当=田畑建築設計事務所)と、採択された技術提案を基に、工法や仕様の協議を行う。
 施工予定者は、設計技術協力業務として協議に参画。月2回程度の会議を開くなどして、採択されたVE提案の検証や施工計画・工事工程の検討・提案などを行う。
 実施設計完了後、施工予定者から精算見積書を取り(8月予定)、予定価格内であれば施工者として決定、工事請負契約を結ぶ。
 公募対象者は、県内に本・支店、営業所所在の単体または特定JVで、経審・建築総合評定値900点以上(JV代表者以外は建築一式または土木一式850点以上)。
 単体とJV代表者には実績要件として、11年度以降の同種、類似工事(延べ3000平方b以上の@学校A2階建て以上の一定用途=建築基準法別表1=施設の新築か、B延べ1000平方b以上の大規模新築工事のいずれか)の元請完工実績を求めている。
 参加表明書提出期限22日(午後5時15分必着)、技術提案書提出期間27日〜5月15日。今月17日には村役場内で事業者説明会を開く。審査会は5月19日に非公開で開催。
 審査委員会は、村教育長、指名委員に学術経験者を交えた8人以内で組織する予定。現在、詳細を詰めている。
 統合中学校は、永田字堂作地内の敷地約9万8000平方bに、RC構造の校舎棟延べ4361・23平方b、屋内運動場1320・58平方b、武道場513・05平方b、小ホール287・6平方bを建設する。建築・電気設備・機械設備・空調設備等を一括施工。9月にも建築に着工し、28年4月に校舎棟を部分開校、同12月の全面開校を目指す。参考工事見積書の評価基準額は19億円(消費税込)。