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建通新聞社(神奈川)
2015/04/07

【神奈川】神奈川県立汐見台病院 移譲先公募開始 7月に決定

 神奈川県は、県立汐見台病院(横浜市磯子区)の移譲先を募集する。現地説明会を5月13日ころに開催。13日〜5月1日で説明会参加の申し込みを受け付ける。応募書類の提出期間は6月1〜15日。プレゼンテーションなどを経て、外部有識者による「神奈川県立汐見台病院移譲先選定委員会」が提案内容を審査して7月ころに移譲先候補を選定。8月ころまでに移譲先との基本協定を締結する。県議会の議決後、2016年4月から移譲先による病院運営を開始する予定だ。募集要項は県立病院課のホームページからダウンロードできる。
 汐見台病院(横浜市磯子区汐見台1ノ6ノ5)は、建設から20〜30年が経過し、空調や給排水設備、外観、屋上防水などが老朽化し、修繕に毎年1000〜2000万円かかっている。
 横浜市内には民間病院が数多くあり、その中で県立の一般病院としての在り方が課題となっている。今後、県立病院として担う役割や、求められる医療機能について検討した結果、「総合病院としての機能を残すことを基本として県以外の設置・運営機関に移譲する」方針を決定。今回の移譲先募集となった。
 応募資格は15年4月1日現在、神奈川県内で病院を運営している法人など。主な移譲条件は、@病床数を現在の225床とするA診療科目は現在の15診療科を基本とするB開放型病院の取り組みを継続し、地域における在宅医療の推進に協力するC当面年間800件程度の分娩実績を継続するD看護実習生を現在と同規模受け継入れるE緊急体制を継続−など。
 土地、建物、医療機器とも有償譲渡。改修費、運営費などに移譲を理由とした特別補助は行わない。できるだけ長期間(少なくとも10年間)現在の場所で病院運営を継続する。
 病院の敷地は合計1万3423平方bで、このうちの県有地は9173平方b。借地については、所有者の県住宅供給公社が移譲先に有償貸与する。
 建物は全体で延べ2万0379平方b。病院旧館が延べ6940平方b(1981年3月開業)、新館が延べ9458平方b(90年3月増築)。看護宿舎が延べ2036平方b。医療従事者公舎が延べ1943平方b(平99年2月供用)。