建通新聞社
2015/04/07
【大阪】大阪府 太陽の塔耐震議会案件で1四半期
大阪府府民文化部は、日本万国博覧会記念公園(万博公園)にある太陽の塔の耐震改修工事を2015年度第1四半期に発注し、9月議会に契約議案を諮る。総事業費は12億1071万円。16年度末の完成、内部公開を目指す。
計画では、塔本体の耐震補強のほか、内部にあるオブジェ「生命の樹」を鑑賞できるように階段・エレベーターを整備する。塔正面の左右両側には出入り口を新たに設け、左側に階段・スロープ、外部エレベーター、右側にも階段を設置。地下の最下層部に展示室、事務室、トイレを増設する。
塔の材質は、基底部から腕下端までが鉄筋コンクリート造、腕下端から上端までが鉄骨鉄筋コンクリート造、腕上端から頂部までが鉄骨+ショットクリートとなっている。高さは約70b。片腕の長さは約25b。実施設計の修正設計は昭和設計(大阪市北区)が担当した。
塔内部の展示物は耐震改修から切り離し、別途外注し、オブジェの再生や制作を進める。
総事業費は当初予算に1億1001万円を計上。別に債務負担として11億0069万円(16年度分)を設定した。
太陽の塔は、万博公園のシンボル的な構造物。完成当時には内部を公開していたが、耐震性の問題などから現在は非公開となっている。昨年度から、塔の内部公開を柱とした公園全体の魅力向上策の検討に着手し、耐震改修と地下部分の増設方針を決定した。
場所は吹田市千里万博公園1ノ1で、大阪モノレール万博記念公園駅北側の公園内。