日本工業経済新聞社(群馬)
2015/04/06
【群馬】本年度末で県立学校耐震化率100%
県教育委員会管理課は、本年度末までに県立学校の耐震化を完了させる。「県立学校耐震改修計画」に基づいて耐震改修を進めており、残りは校舎や武道場など14校・14棟。当初予算には工事費17億6469万2000円を計上。校舎は夏休み期間を中心に工事進捗を図り、年度末までに耐震化率100%を達成させる。
耐震改修するのは◇渋川青翠高武道場◇大泉高土木科実習棟◇安中総合学園高農業機械科実習棟◇大間々高武道場◇高崎北高武道場◇高崎工業高電気電子棟◇桐生工業高実習棟◇伊勢崎商業高管理、特別教室棟◇高崎商業高セミナーハウス◇伊勢崎工業高特別教室棟◇高崎女子高管理棟◇下仁田高普通産振教室棟◇榛名高管理教室棟◇伊勢崎清明高管理教室棟−。
このうち、渋川青翠、大泉、安中総合学園、大間々、高崎北の5校の工事は一括発注を見込む。高崎工業、桐生工業、伊勢崎商業、高崎商業の4校は機械工事を分離する2分離発注、残る伊勢崎工業、高崎女子、下仁田、榛名、伊勢崎清明の5校は建築・電気・機械の3分離発注を想定している。高崎北については建築課が発注事務を担当する。
校舎の改修は夏休み期間を中心に工事を進めていきたい考えで、6月末〜7月頭ごろには契約できるようなスケジュールで入札を行う。武道場など比較的小規模で、校舎から離れた位置に建つ施設については柔軟に対応していく意向。秋口ごろの着工となる可能性もありそうだ。
各校ごとに、鉄骨ブレース設置やコンクリート壁撤去、RC壁増設、RC柱巻などを行い、耐震化を図る。
渋川青翠では12カ所に鉄骨ブレース設置、2カ所のコンクリートブロック壁を撤去する。大泉では4カ所に鉄骨ブレースを設置し、安中総合学園では4カ所のコンクリートブロック壁を補強。大間々では4カ所に鉄骨ブレースを設置する。高崎北でも4カ所に鉄骨ブレースを設置するとともに2カ所のコンクリートブロック壁を撤去する。
高崎工業では鉄骨ブレース51カ所の設置と16カ所のRC壁増設、桐生工業では3カ所のRC壁増設と2カ所のコンクリート壁撤去、伊勢崎商業では鉄骨ブレース12カ所の設置と19カ所のコンクリート壁撤去、高崎商業では5カ所のコンクリート壁撤去を行う。
伊勢崎工業の工事は、鉄骨ブレース16カ所設置、RC壁3カ所増設、4カ所でRC柱巻、2カ所のコンクリート壁撤去と多岐にわたる。高崎女子では鉄骨ブレース14カ所の設置と7カ所でRC壁増設、下仁田では3カ所でコンクリート壁撤去、榛名では鉄骨ブレース13カ所設置と8カ所のコンクリート壁撤去、伊勢崎清明では鉄骨ブレース7カ所設置と9カ所のコンクリート壁を撤去する。