日本工業経済新聞社(山梨)
2015/04/02
【山梨】県が中央市に設置 リニア用地事務所
県リニア推進課は1日、中央市布施にリニア用地事務所を設置するとして開所式を開催した。清水豊所長は「地元の理解と協力を得るよう誠心誠意説明して、速やかな用地取得に努め、2027年の開通に遅れないよう全力を尽くす」と決意を表明した。
式では、佐藤佳臣リニア交通局長と清水所長が看板を取り付けたのち、佐藤局長が事務所員を前に、昨年の大臣認可までの長きにわたる道のりを振り返るとともに「本日新たなスタートを切った。県内は最長の明かり区間を要する。地権者や住民の声をしっかり聞いて業務を進めることが大切。プロジェクトの重大さを認識し、関係機関と連携を図り、丁寧な説明を行い、円滑で速やかな業務の推進をお願いしたい」と訓示した。
JR東海の山梨工事事務所の梅村哲男所長は「明かり区間約20qは大きな数字。山梨県の用地取得の進捗が全体に影響する。連携を図って取り組みたい」とあいさつした。
事務所は、旧中央市田富健康管理センターとして使用されていた建物で、職員など14人体制で臨む。用地確定後の用地交渉や補償金算定を行い、用地取得業務を推進するとともに、騒音や磁気、日照などの住民の不安にも対応するとしている。
【写真:事務所看板を設置する佐藤局長(左)と清水所長】