建通新聞社四国
2015/04/01
【愛媛】県 亀浦トンネル建設 9月ごろ発注
愛媛県は、鳥井喜木津線亀浦工区(伊方町)に亀浦トンネルを建設するため、本体工を9月ごろ発注する。請負契約は県議会承認案件となり、12月県議会に諮られるもよう。工期は2017年12月までが見込まれる。本体工の他、照明設備工や保安設備などは17年度発注となる。
亀浦トンネルの概要は延長470b、幅員7bの2車線、掘削はナトム工法。設計は芙蓉コンサルタント(松山市)が担当した。
鳥井喜木津線は、佐田岬半島の瀬戸内海側に点在する集落を結ぶ生活道路で、沿線には四国電力伊方原子力発電所が立地しており、原発避難・救援道路として整備が進められている。避難・救援道路としては、3ルートの確保を目指しており、第1ルートは国道197号から伊方町道九町九町越線を経由して鳥井喜木津線を利用して伊方発電所に至るルート。第2ルートは国道197号から伊方町道湊浦伊方越線を経由して鳥井喜木津線を利用して伊方発電所に至るルート。第3ルートは国道378号から鳥井喜木津線を西に向かうルート。
第1ルートは道路改良が完了しており、残る2ルートの亀浦地区内で幅員狭小や線形不良が解消されておらず、柿ヶ谷から亀浦集落間の約1・9`が大型車の通行できない区間となっている。
約1・9`のうち1・2`(亀浦拡幅)は現道拡幅で整備が進められているが、亀浦漁港の背後地の延長700b(亀浦工区)は人家や倉庫が密集し現道拡幅が困難なことから亀浦トンネルを建設しバイパスとして整備する。