建通新聞社四国
2015/04/01
【高知】県林業振興・環境部 林業学校実習棟を建設へ 早ければ6月補正で設計費
高知県林業振興・環境部は、林業学校(仮称)の設置に向け、実習棟を建設する。3月25日に開かれた設置構想検討委員会で配置図案と平面図案を示した。今後、詳細を6月までに決め、6月または9月補正予算に設計費を計上する予定。2016年度に工事を進め、17年4月の開校までの完成を目指す。
委員会で示された案によれば、実習棟は香美市土佐山田町大平にある森林総合センターの敷地内に建設する。施設規模は木造2階建て延べ1172平方bを想定、1階にコンクリート土間で上部吹き抜けの機械実習室のほか、多目的実習室、資料室、校長室、教員室、講義準備室、学生指導室など、2階に実習室4室やパソコン室、談話室、資料室などを配置している。
今後については、4月に実施するパブリックコメントで寄せられた県民の意見を参考にしながら、6月下旬までに3回の検討委員会を開催し、建設場所やおおまかな施設規模、配置を決める。県が普及に力を入れるCLT工法を採用する可能性もある。最終の方向性がまとまれば早ければ6月補正で設計費を計上する予定。工事は16年度に発注し、17年4月の開校までに完成させる方針だが、CLT工法を採用すれば遅れる可能性もある。
林業学校は、新たな林業の担い手の確保と地域の林業を支える人材を育成するため設立される。15年度から森林総合センターの既存建物を使い、短期コースと基礎コースを開講、さらに高度で専門的な能力を持った人材を育成するために専攻コースを17年4月に開講する。専攻コースが開講されれば既存の建物では手狭になることから、新たに実習棟を建設する。