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建通新聞社四国
2015/04/01

【香川】地震・津波対策海岸堤防等整備計画策定

 香川県は南海トラフを震源とする地震・津波対策について整備優先順位の考え方や整備概要を盛る「香川県地震・津波対策海岸堤防等整備計画」を3月25日に策定した。おおむね30年間を3期に分け、10年ごとの1〜3期に区分し既設海岸堤防のかさ上げのほか、海岸堤防等基礎部の鋼矢板打設や地盤改良に取り組む。河川堤防対策では既設水門の耐震補強やその下流堤防の耐震補強とかさ上げを行う「津波水門方式」と、既設水門がない河川は堤防の耐震補強とかさ上げによる堤防方式を講じる。
 総事業費は約800億円、整備延長は約190`。津波対策の対象外力は「発生頻度が比較的高く、津波高は低いものの大きな被害をもたらす津波(L1津波)」を想定し、海岸・河川堤防がL1津波に対し抵抗できるような対策を講じる。また、L1津波に先行する地震動で、海岸堤防や河川堤防が液状化対策や地震動により倒壊することがないような対策も行う。
 2015年度から24年度までの10年間を1期計画として優先度の高い箇所を整備。このうち地震直後に堤防などが沈下し、甚大な被害が想定されるなど特に優先度の高い箇所は前期5年間で整備する考えだ。
 1〜3期整備計画(整備延長・概算事業費)は次の通り。
 ▽県管理海岸堤防―(全体)70`・227億円、(1期・前期)15`・73億円、(1期・後期)14`・72億円、(2〜3期)41`・82億円
 ▽市町管理海岸堤防―(全体)53`・185億円、(1期・前期)2`・5億円、(1期・後期)6`・11億円、(2〜3期)45`・169億円
 ▽県管理河川堤防―(全体)64`・385億円、(1期・前期)15`・94億円、(1期・後期)8`・49億円、(2〜3期)41`・242億円